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未来を見るな、今を動かせ。



殻を破る瞬間が美しい


「小学生なのに、しっかりしてるね。」
「日本で育ったのに、英語話せるんだね。」

小さいころから、周りの人の想像を裏切るのが好きでした。私は何かの枠に収まる存在ではないんだ!と無限の可能性を実感できる瞬間が心地よかったからです。

社会に出ると、周囲の反応も変わってきました。 与えられた役割の枠を超えた行動をすると、驚かれるようになりました。
「この商品の営業なんだから、他の商品ばっかり売っちゃダメだよ。」
「サラリーマンなのに、NPOでも働いてるなんて、ちゃんと両立できてるの?」

そして昨年、事業を続けるべきか迷うタイミングで自分自身を見つめ直し(詳しくは前回のnoteをご覧ください)、気づいたことがあります。

「起業したのだから、全ての時間を事業に捧げるべきだ。」
「これが使命だ!と宣言したのだから、変えるわけにはいかない。」
こうした思い込みの枠組みに、いつの間にか自分を当てはめていたのです。

でも同時に思い出しました。
自分を覆う殻を突き破ったときに見える景色こそ、私が本当に好きなものだということ。
そして、殻を破る瞬間の人の輝きが、最高に美しいということを。


中から殻をつっついて、少しずつ殻から出ようとするヒナ。
うまくいかないときは、親鳥が外からちょっとだけ突っついてあげることで殻を破ります。




社会人として経験も浅く、目立ったスキルもない私が独立なんてできるはずがないと思っていたけれど、勇気を出して“仕事をください!”と行動したら、自分の名前で仕事ができるようになりました。

未経験のミュージカルに挑戦してうまくいかなかったけれど、ある部分ではサラリーマンとしての経験を役立てることができ、自分が持っているものの可能性が、想像以上に広がっていることを知りました。

この"人が輝く瞬間"を、作り続けたい。

これが、私の願いです。
そして経営するHue-ish株式会社を通して、実現させていきたいと思っています。

“描く”未来から、”辿り着く”未来へ —エフェクチュエーションの実践


新しい挑戦には、時に不安や迷いが伴います。
でも、鳥が殻を破って孵化するように、少しずつ中から突き続ける努力が必要です。目の前の状況が思い通りに進まなくても、行動を続けることが未来をつくります。でも、それが簡単ではないのも事実です。

「本当にこの方法が最適なのか?」
「このまま進めて、もし目標を達成できなかったらどうしよう?」
起業当初、ビジョンの実現と事業の成立とを模索する中で私も迷い、過剰に“最短距離”を求めすぎて動けなくなることがありました。

そんな時、知人の紹介で出会ったコンペに挑戦。考えすぎて行動が止まるより、とにかくやってみよう——そう決めて臨んだ結果、コンペに勝って行政との仕事を受注。そこから実績が生まれ、次の仕事や新たな仲間に繋がりました。振り返ると、その小さな一歩が、大きな前進を生んでいました。

しばらくして、この一連の体験に近い考え方が「エフェクチュエーション」として体系化されていることを知りました。これは、不確実な状況で新しい価値を生み出す思考法で、現在のリソースを基に最善の行動を積み重ねることで未来を形づくるものです。

私は、エフェクチュエーションが殻を破りたい人にとって力強い支えになると信じています。この考え方を実践して挑戦し続けたい人を応援するため、エフェクチュエーション実践プログラムを提供します。興味がある方はぜひ実践講座にご参加ください。



殻を破った1人から、空気は変わっていく


エフェクチュエーションは、実践を通じてしか身につきません。これまでの思考習慣がある中で、実践を始め、さらにそれを継続するには工夫が必要です。私の経験から導き出したのポイントは3つです。

  1. エフェクチュエーション思考を思い出させてくれる存在…リソースに目を向け、今できる行動に集中させてくれる。

  2. 具体的な行動に落とし込むスキルと時間の確保…考えを行動に変える仕組み。

  3. 共創のインスピレーションをくれる存在…新たな発想やエネルギーを得るきっかけ。

Hue-ishの事業を通じて、これらを提供しています。
たとえば、30代前後の方々が新たなキャリアや暮らしに挑戦するための「第二のふるさと事業」では、長野県の26市町村と述べ1000人以上の首都圏在住者を繋ぎ、これまで多くの挑戦を実現しました。

その事業を代表する「信州ふるさとアンバサダープログラム」では、地域での経験を通じて殻を破っていける設計を行っています。

例えば、20代のKさんは、毎日満員電車に揺られる生活から抜け出し、自然豊かな地域で暮らしながら、未経験のインタビューライターに挑戦しました。

Kさんは、プログラムを通じて地域で活躍する先輩たちにインタビューを重ねる中で、徐々に自信を深めていきました。メンターからの具体的なアドバイスや励ましを受けながら、一歩ずつ経験を積み上げていく中で、地域の方々とも信頼関係を築き、“会いに行けるふるさと”ができたのです。

その小さな成功体験が原動力となり、プログラム修了後には、個人としてライターの仕事をスタート。自分の好きな地域の魅力を文章で伝えられる生活を実現しました。


もし、このような場面がさらに増えたらどうなるでしょうか。

殻を破った人の隣にいる人もまた、自分にもできると勇気づけられます。その勇気は半径2メートルの人々に伝播し、次第にその波紋は小さな社会の空気を変えていきます。

殻を破った人の輝きは周囲に伝播し、社会を前向きに変えていく。

実際に、「信州ふるさとアンバサダープログラム」の過去3回の実施では、挑戦の連鎖が生まれ始めています。一人ひとりが挑戦を重ね、その影響が周囲へと広がっていく——そんな変化を目の当たりにしています。

そして、その連鎖の中心には、私たちHue-ishがあります。

私たちもまた殻を破り続けるチームでありたい。そんな想いで新しい仲間を迎え入れる準備をしています。次回のnoteでは、この挑戦を共にする仲間について詳しくお話しします。ぜひフォローしてお待ちください!


自分はこんなもんだ。と思い込んだ殻を破り、
カラフルに輝く人を増やしていきます。

\募集開始/

今回の記事に書かせていただいた「エフェクチュエーション」は、殻を破りたい人にとって力強い支えになると信じています。興味がある方はぜひ実践講座にご参加ください!


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