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徒然:夜空を見上げて

月の光が毛並みを撫で、
尾の先まで柔らかな輝きをまとわせる。

肩を寄せ合いながら、
遠く瞬く光を見つめる。

風がそっと通り過ぎるたび、
思い出すのは幾度も転びながら歩んだ日々。

足跡が消えたとしても、
その歩みは確かに続いている。

どんな道を選んでも、
どこへ向かっても、
見上げる空は変わらない。

やがて辿り着く場所を信じ、
今日もただ月を見上げる。

fin

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