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徒然:ステンドグラスの詩

彩の光が床に滲み、微かなぬくもりを残して揺れている。
ここまで歩き、すべてを尽くした。

積み重ねた日々が形を成し、それでも手の届かぬものがある。
光がゆるやかに伸び、影と溶け合いながら空へと消えてゆく。

ただ見上げ、胸の奥で言葉にならぬ想いを紡ぐ。
報いは約束されたものではなくとも、
今はただ、染まる光の下で、そっと目を閉じる。

fin

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