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徒然:凍てつく川のほとり

白の粒が音もなく降り積もり、川面に消えてゆく。
風は薄絹のように冷たく、指先に触れたものすべてを凍らせる。
水鏡に映る影は霞み、輪郭を失いながら静かに揺れた。

誰の目にも映らぬこの場所で、時間だけがゆっくりとほどけていく。
遠く滲む灯りも届かず、声なき祈りはただ白に染まる。
このまま、雪の一片になれたなら——
そんな想いだけが、静かに凍てつく川のほとりに残る。

fin

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