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徒然:流転の座標

絡む線に揺れる光、
手を伸ばせば滲む色。

追いかけても掴めぬまま、
移ろう影が足を引く。

焦がれた温もり遠ざかり、
触れるたびに薄れゆく。

今はどこにあるのだろう、
あの日願った形さえ。

交わる軌跡、流れる時、
求めるほどに離れゆく。

それでもまた、新たな道が、
響く鼓動を導いて。

fin

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