【特集】RAFT RECORDS メール・インタビュー後編
ーーさて、前回は影響を受けたレーベルや尊敬するレーベルを教えてもらいましたが、RAFT RECORDSはジャンルや規模感など、どんなレーベルにしていきたいと思っているレーベルなのでしょうか?
ジャンル的にはずっとエモが好きなので、エモ中心で行きたかったのですが、steadysやcatalinaといったポップパンク、メロディックパンクもリリースしてからは、ジャンル的にはあまり固めないで行こうと思うようになりました。
規模的には今のままで、音源を出したことないバンドのフックアップをしていくレーベルとして今後も活動していきたいですね。
ーーThe steadysとcatalinaがレーベルの音楽性を広げるきっかけとなったんですね。
ちなみにThe steadysはどのような経緯でリリースすることになったんでしょう?他のバンドと違い、年齢も上の先輩バンドですよね?
steadysとはloroの時に合同企画をしたりしてましたし、loro休止後に三上さんとよく一緒にアイドルのライブ見に行ったりして公私?共に関わりが深くなってたのもあるので。
リリースをすることが出来て嬉しかったですね。
ーーこれまでのRAFT RECORDSのリリースで印象的なリリースがあれば教えてください。その理由も!
印象的なのはcatalinaですかね。
Hüsker Dü, Dag Nastyを暗くしたようなバンドがマケドニアにいて、xaxaxaっていうんですけど。
凄いマイナーなバンドで多分日本でこのバンド知ってるの10人くらいしかいないと思うんですけど(笑)
catalinaはそのバンドに影響を受けてて、初めて聴いた時めっちゃ衝撃的でしたね。
いやーこれ自分がリリースしないとなって勝手に宿命を感じてリリースしました(笑)
ーーこちらが catalina
こちらがマケドニアのxaxaxa
ちなみに僕ももちろん知りませんでした。笑
ーーあと神奈川のバンドのリリースが殆どだったので、
関西のバンドWHITE SURF!とSHIZUKUのスプリットのリリースは意外でした。
SHIZUKU、WHITE SURF!のスプリットは2019年の年末に秋葉原で開催されたSUPER GIGというイベントでWHITE SURF!のライブを見て、(良い意味で)やさぐれたsmall brown bikeだな!と感動してリリースしたいなと思ってたんです。
その後に大阪に行った時にSHIZUKUのキム君から、スプリットを出す予定と聞いて、即リリースしたいと話して決まりました。
ちなみにこれがSmall Brown Bike
ーーこの作品はfurther platnicsとの共同リリースですがこれはなぜ?
キム君が芹澤さん(further platnics 代表)にもリリースについて相談していたらしいので、それならfurther と raft(合同リリース)でやろうと自分が芹澤さんに持ちかけて今回のような形になりました。
※further platonic recordsは静岡を拠点とするレーベル。最初のリリースは2010年で、もはや国内エモ、オルタナティブ重要レーベル。
レーベルオーナーはpassive chordやstereo typeの芹澤くん。
ーーそのfurther platnicsですが、2019年にも共同でジン&CDのリリースをしています。
further platnicsにはどのような想いがありますか?尊敬?ライバル?
芹澤さんにはずっと尊敬というか感謝しかなくて。
自分がloroをやめて、casettecase boysを初める時に一番気にかけてくれたのが芹澤さん。
furtherのサンプラー参加や4way splitのリリース(casettecase boysの他にpassive chord、mainspring、from ten to nine収録)をしてくれたおかげでloro以降もバンド活動を続けられたし、それが無ければ今 slugger machineもやっていないと思います。
ーーなるほど。。それはめちゃくちゃ良い話ですね。。
僕(HOLIDAY! RECORDS 植野)と吉野くんが会ったのも芹澤くん主催のイベントだったような気がします。
確かpassive chord(芹澤くん所属)の企画で3人共演してるんですよね。
方南町のスタジオで面子がmainspring、loro(吉野くん所属)、THE ANTS(植野所属)、あとurban sleepの酒井さんの弾き語りだったと思います。
その時に芹澤さんと植野さんと出会ってますね!
※画像見つけました。なんと2010年でした!
ーーやっぱりあの日ですよね!笑
余談ですが、僕が後にディストロ始めたのはこの日に酒井さんがディストロを持ってきてて、そこで購入した体験が大いに影響しています!(自分の話ですいません。。)
それでは話題をRAFT RECORDSの話に戻しますね。
RAFT RECORDSでこれからやりたい事、何か夢や考えがあれば教えてほしいです。
レーベル活動するようになって分かったのが、
レーベルに対する考え方がバンドによって全然違うんですよね。当たり前なんですけど(笑)
その中で、バンド側が何を望んでいるのか、このバンドの為に何が出来るのかを考えて色々やりとりして、
それでCDが完成した時に、何物にも変えがたいやりがいを感じれるので、それを続けて行くことが今後の夢でもありますね。
ーーなるほど。バンドと真剣に向き合って、お互いが納得するものを作り上げるところに大きなやりがいがあるんですね。
ちなみにサブスクが浸透してきましたが、フィジカルへのこだわりはありますか?
特にこだわりは無いんですけど、やっぱ自分がCDやレコードが単純に好きなんですよね。
時代の流れが変わってもいつまでもスナッフィー袋とかでフィジカルを作っていくレーベルでありたいとは考えてます。
ーーということはこれからもCDリリースは続けますか?
一応、今後のリリース予定あります!
無ければTwitterとかSNSでバンド探すのが好きなので(バンドを)見つけてはリリースしていくことをやっていきたいですね笑
以上RAFT RECORDSの吉野くんのインタビューでした!
大学時代に友達に好きな音楽を薦めていた時そのままのピュアな衝動を持ち続けている事が伝わってくるインタビューでした。
ちなみに僕のRAFT RECORDSのお気に入りバンドはAcleとtooneです。ぜひチェックしてくださいね。
インタビュー前半はこちら
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