首相のツイートを見て考えたこと
https://twitter.com/abeshinzo/status/1161915567512551425?s=21
「尊い犠牲の上に築かれた」、首相のこの発言は靖国容認の考えと同じです。政府や軍部は国民に犠牲を強いておいて、それを「自己犠牲」にまですり替えて、政府・軍部自身の怠慢・無計画・非人道的政策を無かったことにしてきた。首相の言葉の意味はそれだと僕は思っています。戦前・戦中の政府には、首相の祖父である岸信介が閣僚として参加しており、真珠湾攻撃にあたっての開戦の詔書には岸信介の署名があります。岸は満州経営にも参画しています。安倍首相にとっては、岸の怠慢・無計画・非人道的政策を認めるわけにはいかないのでしょう。
今の政府の人間は「反省して犠牲を繰り返さない」とは決して言わない。犠牲を称揚するばかりです。自己犠牲を尊ぶ精神を教え込みたいのでしょう。道徳を教科にして、「星野君の二塁打」のような教材を手前勝手に組み替えては、忘己利他・滅私奉公・自己犠牲を持ち上げていくのです。そして社会で発言をするようになった一定年齢より上の世代がそれを支持しています。自己犠牲を信じ込んだ部下のほうが使いやすいからね。
「国を守りたいなら、あなたが戦場に行けばいい」と言われた石破茂は、「私には別の役割がある」のようなことを言った。「国を守るために血を流さなければならない」のようなことを言った稲田朋美は、自分が「血を流す」とは絶対に言わない。
そんな政府に導かれるような自己犠牲の精神、消えてなくなれ。自分は自分のために生きる。そんな自分を認めてくれる人を大切にする。皆が、その順番でいこうよ。子ども達には、まず「あなたは大切な存在だ」と伝えよう。同じような気持ちで、戦争で失われた多くの大切な人生を悼もう。悔しく思い返そう。