ケーララ初日「あなたが見たいものが見れるはず」
1月1日より突如PCRのチェックが必要となったインド。パンデミック後初の海外ということもありハラハラしながらも、1月19日に無事インドに到着しました。ケーララのコーチン空港からUberで移動し、ホテルに着いたのは10時過ぎ。あっという間に朝が来て、さてここからが旅の本番です。
1月のコーチンは日本の初夏の陽気で、あちこち歩いていると汗ばむ程です。バックパック1つでインドに来たので、背負って動き回っていると割と体力を消耗してしまいます。
スパイスの農家が集まるということで目星をつけていたクミリーに向かう前に、コーチンのスパイス事情を見ておこうと、メトロでエルクラナム・マーケットを訪ねました。
野菜市場に迷い込みスパイスを探して彷徨っていると、陽気なおじさんが「俺が教えてやる!」と案内してくれました。途中で自称「ケララのボス」おじさんを紹介されながら、スパイスの卸売りの店舗が点在するエリアにしっかり案内してくれました。
いくつかのお店で尋ねた限り、カルダモン、ブラックペッパー、クローブ、スターアニス、カシアなどはケーララ産のものが多いようでしたが、「どこに畑があるの?」と聞いてはっきり教えてくれたお店は2店舗で、「パームツリー」はワヤナード、「マサラセンター」はムンナルあたりの畑から仕入れているようでした(クミリーの名前が出なかったのがちょっと残念…)。せっかくなので「ケララマサラ」というミックススパイスを購入し、マーケットを後にしました。
コーチンから電車に乗ること1時間半、クミリーに向かう途中地点のコッタヤムに到着。ある記事でコッタヤムはスパイスの卸売りのビジネスが盛んだと知り、Google Mapで当たりをつけて歩いてみたものの、初日は見つけられず断念。
ホテルに戻り、クミリー行きのバス乗り場をスタッフに尋ねると、話の流れで私の旅の目的の話に。「スパイスマーケットなら、クミリー行きのバス停に向かう途中にあるから見てみるといいよ。Google Mapにも載っていないお店が色々あるよ」という朗報が!早速翌朝行ってみることにしました。
ホテルのスタッフが言う通り、そこには小さな路地がいくつか並ぶ通りに、スパイスの卸売りの店舗が点在していました。スタッフにスパイスの産地に関する質問をすると、2割くらいは「こっちはビジネスしてるんだ。買わないなら他に行きなさい」と言うふうにあしらわれるのですが、同じく2割くらいはとっても親切に、色々と教えてくれる人も現れます。
ムスリムの店主が経営するお店で聞いてみたところ、「カルダモン、ブラックペッパー、クローブはクミリーだよ。それ以外はコッタヤムで生産しているものもあるし、イドゥキやワヤナードという地域で獲れたものもあるよ。と教えてくれました。(ここへきてクミリー産のスパイスが!!!)
もう一件、スパイスの産地を教えてくれた店舗も、同様にクミリー産のアイテムが。「とにかくクミリーに行ってみてください。ほとんどのスパイスが生産されているし、あなたが見たいものが見れるはず。」とお墨付きが。
導かれるままに、バスで4時間をかけて目的地のクミリーへ。
続きはまた次回!
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