少子化対策について思うこと
昨日少子化対策に関するニュースが出ていたが、現在検討されている内容ではあまり効果がないように思う。
実際に最近出産を経験したものとして必要な対策をまとめてみた。
まず、出生率を上げるために以下3点+αの取り組みが必要と考える。
①結婚する人を増やすためのサポート
②1人目の子供を産み育てるためのサポート
③複数子供を産み育てるためのサポート
+α(これは最後に述べる)
まず①については当たり前のことだが結婚する人を増やさないと子供を産むことにならない。(もちろん事実婚で産む方もいらっしゃると思うが)
コロナ禍を契機に出会いも少なくなり結婚したくてもできない、彼女彼氏を作りたいのにできないという人が現状多くいるように思う。(周囲の肌感覚です)
公共団体が率先して出会いの場を作ったりそういった場を提供する企業(マッチングアプリ制作企業という意味ではなく、企業内での婚活や取引先同士での交流会の主催など)に補助金を出すなどの取り組みもあって良いのではないだろうか。
②については、やはり周囲の30前後の女性を見ていると、結婚をしても、子供はまだ先、、と先送りにしている人がたくさんいる。たしかに、キャリア的にも中堅になり大きな仕事を始めている場合が多く、あともう少しこのプロジェクトが終わったら、この昇格試験が終わったら、と思って先延ばしにしている方も多いのではないだろうか。(私もその1人でした)
幸い授かれたら良いものの、現実問題、不妊治療で辛い思いをしている方が多くいるにも関わらず、それがあまり認知されていないことがひとつあると思う。
出産費用の保険適用だけでなく、まずは産む選択を早くしてもらうための不妊や妊娠適齢期に関する啓蒙活動に加え、妊婦健診の無償化(地域差が大きすぎる)、産休育休中の実質100%支給、それに加えて住民税の控除というところまでセットでできれば良いのではないかと思う。
③の複数産み育てるためのサポートについては、1.金銭的なサポート2.夫のサポート3.福祉のサポートが必要だと思う。
1については、
・児童手当を高校まで月2万にする(現状だと生活費にも満たない)
・保育園から大学までの教育無償化(私学公立問わず)
この二つがあればかなり違うのではないだろうか。
特に都心では教育熱が加熱しており、私学に行かせる余裕を残すためにそんなにたくさん産まない、という決断をされる方も多くいらっしゃると思う。
また、住宅ローン減税も3人以上の世帯に、という案も検討中なようだが、こちらは2人目3人目で減税率に傾斜をつけるのが良いのではないかと思う。
2.について
児童精神科医の佐々木正美さんの本で、母親が楽しく育児をするためには父親とのコミュニケーションが(育児協力よりも)もっとも大事だという研究結果があった。
育児に関してコミュニケーションをするためにも、まずは参加し、一人称で育児をできるように男性を教育する、そのために
・1週間以上の育休100%の取得
・両親教室や支援センターへのイベントに対し、強制またはギフト券などで参加をさせる
と言った取り組みが必要だと思う。
3.については、現状でも助産師相談や支援センター、児童館などやさまざまな取り組みがあるが、実際に制度をフルで活用されている方はもともとコミュニケーション能力が高く所得も高い(ように見える)親御さんが多いように思う。
地方自治体・国などでさまざまに発信される情報や、支援策にリーチできるように、各種情報を整理し、妊婦さん一人一人をケアしていく仕組みが必要だと思う。(子供の月齢に応じて利用できるサービスの情報が届く、子供1歳まで担当の助産師さんがつく、など)
そして最後のαについてだが、
子育てってむちゃくちゃ幸せを感じられるよ!自分の子どもってとんでもなく可愛いよ!!
という認知活動も必要なのではないかと思う。
私は子どもがいることでとても人生が楽しくなったし、(子供がいなくても楽しい方ももちろんいらっしゃると思います)
子育て=つらい、大変という報道やそんな風潮が少子化をさらに煽ってませんか?ということを言いたい。
多様性の世の中でどんな生き方をしてもいい、それはその通りなんだけど、子供がいてこんなに楽しいよ、幸せになったよということも、大きな声で言える世の中になったらなぁ!と思う。
もちろん安易にできる決断ではないけれど、負の側面ばかりじゃなく、それを余裕で上回る幸せな側面にも目を向けてほしい。
もちろん、私が子育てを楽しんでさせてもらえる環境(夫、親、いつもお世話になってる児童館、センターの皆様)があってのことなのだが。
周りの人々に感謝である。
色々書くと長くなったが、何か一つでも実現につながればいいなと思う。
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