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残す
色んな人を撮って来たと思う
神戸の人たち
一番近い存在の人
遠くに離れて行ったあの人たち
ネガを振り返れば
あの時だったけな?って
少し思い出してしまう
残す行為は時に残酷で
残さなければよかった
とそう思う時も多々ある
また会いたくなるし
また顔を見たくなる
画面じゃなくて
ネガじゃなくて
結局のところは
その人たちのその顔や
発せられる言葉ひとつひとつが好きなんだと
でも追い付けなくて追い付かない
指の間からスルスルとこぼれ落ちてゆく
さみしいよ
かなしいよ
せつないよ
でも仕方がないよ
偶に思い出しては
ああもっと触れていれば…と
そんな後悔を載せたネガが
また一本また一本と出来上がってゆく