#320 職場での居場所作りは、どう仕事に向き合えるか
こんにちは武藤北斗です。このnoteはパプアニューギニア海産代表武藤北斗が人間関係や組織作りについて毎週金曜に投稿しています。
先週はTEDxKobeの1ヶ月前リハーサルがあり人生初の壇上で頭が真っ白というか、話す内容がすっぽり抜け落ちてしまいました。観たくないけど当日の動画を観たら、自分が思っていたよりも随分と短い時間だったのがちょっと驚きでした。
そして真っ白になったことよりも、何だかオロオロしていることが恥ずかしかったです。忘れても、もっと堂々としている方がみていて気持ち良いですね(voicyでも話しました)。
さて、今日は職場での居場所に関してお話ししようと思います。先日の講演会でものすごく熱心にこのことを質問、共感してくれた方がいたので嬉しくて思わず。
『11年のまとめ』にも書いていますが、うちの工場ではパートさん同士が質問するのを禁止にしています。理由は超簡単に言えばルールを統一するためです。パートさんは毎日出勤しない人が多いですから、どうしても曖昧に覚えていることが多くなります。その曖昧に考えている人同士が聞き合うとルールが少しづつ壊れていきます。
そして今回はここからが重要なんですが、それにプラスして聞きやすい人同士でグループができ、特定の人が力を持つようになります。それが仕事をきちんと覚えている人であればまだいいのですが、そうなるとは限りません。というか、大抵たいして覚えてない人が力を持ちます。
なぜかと言えば、覚えてないからこそ力でその場を支配しようとするからです。大きな声を出したり、逆にヒソヒソと話したり、ちょっと笑いながら話すことで誰かを排除するような動きをしたり。これまで職場の中でそういう人を見たことはないでしょうか。
でもこれはある意味で自分の居場所を作ろうと必至であるという面もあります。権力や圧力でしか居場所を作れない人も中にはいるのかもしれません。だから、そんな力を発揮しなくても、それぞれが居場所のあるような組織を経営者やリーダーは作る必要があります。
うちの場合は『パートさんはみんな平等』を目指していて、そのため指示をしたり質問に答えるのは社員に限定しています。パート長もいませんし、時給も統一です。
そしてパートさん同士で話をしなくても作業が回るシステムを作ることで、「察する」ような感覚的なものを必要としない作業工程を作っています。しかも一人が何時間も同じことをやるのではなく、グルグルと作業が変わり、常に人の流れがあるのがポイントです。
だからこそ、1人1人が日々の仕事の中で自分がやるべきことを自分で簡単に探せるようになっています。それこそが居場所があるということなのです。いじめがおこるような会社というのは、出社した時に仕事を探すのではなく、まずは人間関係のゴタゴタがおきない場所を探すことに大変で、『居場所=どのグループに所属するか』みたいなことになってしまうのです。
大切なのは全員が安心して仕事ができる環境を作ることです。やるべきことやルールがハッキリしていて、みんなが守っている環境です。一部の人達だけが居心地がよくて、その人達の笑顔の写真をのせて『うちは笑顔にあふれている職場です!』なんて書いてたら従業員はドン引きでしょう。
全員が仕事に集中できる職場にさえなれば、居場所というものは自然とできてくるはずです。
パプアニューギニア海産
代表取締役工場長 武藤北斗
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