わたしの登場曲
私は、パンデミックが起きた2020年に、noteを始めました。
その間、私の仕事が通常運転に戻る、昨年の春くらいまで、なんだかすっごく長く、大袈裟ですが何十年も経過したような気がします。
そのたった数年で、私の人生は目まぐるしく変化して、ある意味で大きな節目となりました。
生まれてから、良かったことも、悪かったこともいっぱいあったけれど、過去の全てがよい思い出となった気がします。それは、新たにもう一度、生まれ変わったような感覚に近いと思います。
noteの方々との出会いも、わずか数年のことですが、数十年来の仲のように感じています。
石元みとんさんをnoteで知った時の私は、まだnoteをはじめたばかりでした。自分に自信がないどころか、土木という仕事で食べていけるのかと、自問自答しては悶々とする毎日でした。
そんなコロナ禍の中、毎日noteを掲げ、読みやすい、ほんわかあたたかな文章を紡ぐみとんさんは、異彩を放っていました。
そういった存在は、みとんさんだけではありませんでしたが、みとん的な文章を目標に、試行錯誤したこともありました。結果、途中で何を目指しているか分からなくなり、諦めて受け入れることにしました。
そんな方々と、今でも繋がっていられるのは、とても嬉しいです。
会社の同僚で、常々私に、「ワタシよ、ワタシって勢いで行け!」と言う先輩がいました。『ワタシよ、ワタシ』の勢いって何?!と未だによく分かりませんが、noteの利点は、ワタシが経験したことでしか書けないワタシ感を出せることだと思います。
ワタシ以外になる必要もないし、ならなくていいと、今では感じます。
さて、前置きが長くなりましたが、私の憧れのみとんさんが初企画をされています。
テーマは、『#わたしの登場曲』です。
これは、リズム感がなく、ド音痴な私には難しいお題です。
ちなみに、みとんさんの登場曲はユーミンの『LOVE WARS』だそうです。
とっても、みとんさんっぽいです。
悩んだ結果、たったひとつ、私の母が、ド音痴に苦しむ私のために、私の歌として選曲してくれたものがありました。
それは、姫神の『神々の詩』です。
これを選曲した理由は、歌詞が短く、その繰り返しで、言語が分からないから音痴とばれない、とのことでした。ところが、歌のスケール感がすごく、歌唱で披露する機会は生涯なさそうなので、登場曲にしたいです。
この歌は、自分の名を名乗って、家族構成を語ってるだけなのですが、なんだかとってもいいなぁと思います。
名前といえば、吉川英治の『三国志』では武将たちが声高らかに、自身の名を名乗るのが印象的です。
そして、ル=グウィンの『ゲド戦記』では、真の名は信頼のおける人にしか明かすことはなく、物語の重要な鍵となります。
普段、なんてことなくやっているけれど、実は名を名乗るということは、最大級の勇気や度胸のいる行為なのかも知れません。
まだまだ、『ワタシよ、ワタシ』という勢いのある度胸も、自信もありませんが、いつか『神々の詩』で登場できたらなぁ、なんて、思います。
みとんさん、素敵な企画、ありがとうございました!