統合失調症のカムパネルラ

統合失調症のカムパネルラ

最近の記事

無自覚

誰にも理解されない詩を書く人がいた。 書きたいから書いている。 誰にも理解されない。 感情に無自覚な人がいて、痛みを感じてばかりいる。 もういいよ。 よく頑張ったよ。 今日はもう眠ろう。 明日が始まるから。

    • 歩く

      喜びは僕を形成する。 怒りは僕を形成する。 哀しみは僕を形成する。 楽しみは僕を形成する。 僕は歩く。 形成された感情のまま。 一歩一歩、歩く。 僕はたくさん傷ついてきた。 僕はたくさん傷つけてきた。 傷つけられてきた事だけを思う、傷つけたのを忘れて。 忘れていく、一歩一歩。

      • 忘れもの

        忘れるべきもの、忘れたいもの。 どっちも僕を形成する必要なもので、捨てられない。 でも、どっちも僕を傷つける。 死のうとした時も忘れてはいけないもの。 思い出で生きている。 ただ生きている。 それだけでいいはずだ。 それだけで。

        • 明るい唄を聴く時、きっと何かを変えたいんだろうな。 悲しい唄を聴く時、きっと何も考えていないんだろうな。 唄は今日も僕の中で流れる。 幸せとは程遠い、社会の中で流れる。唄はどんな唄だろう。 どうか悲しい唄でいてくれ。 何も考えずに済むから。 明るい唄はそれからでいい。

          何も

          灰色の空、曇天。 青白い空、夜。 僕は何で生きているのだろう? 分からなくなるよ。 黄色い空、午後。 茜色の空、夕方。 弱く生きている。 時々負けそうになる。 弱く、弱く。 生きる、それだけで難しい社会で。

          喜怒哀楽

          いつからだろう。喜ばなくなったのは。 いつからだろう。怒らなくなったのは。 いつからだろう。哀しまなくなったのは。 いつからだろう。楽しまなくなったのは。 喜怒哀楽を返してほしい。 涙もでない。 このままでは、そのまま死んでしまう。 黄色い午後、そう思った。

          白い

          白い早朝の中、少女が走っている。 父の帰りを待っている。 長いトンネルの向こうは、工業地帯。 もう少しで、父が帰ってくる。 少女はトンネルの前で、父を待っている。 早く帰ってくるのを。 白い早朝の中、もう少しで少女は父に会えるだろう。

          死にたい日に限って、青白い夜。 死にたい日に限って、穏やかな日。 どうすればいいのだろう。 苦しい。 生きたい日に限って、満月の夜。 生きたい日に限って、嫌な日。 どうすればいいのだろう。 虚しい。 生きたい、死にたい。 交互にやってくる。 どうか、どうかと咆哮する。 死んでは駄目だ。 そんなこと分かっている。 悲しい、虚しい、苦しい。 それでも生きる。 生きていく。

          幸福

          自分を愛する。 自分を愛する人は他者も愛せる。 本当かどうかは分からない。 他人軸で生きている僕。 それが幸福になれない理由。 分かっている。 とりあえず、他人軸をやめてみる。 それが難しい。 いつか自分を愛せるようになりたい。 それが僕の幸福。

          怒られる

          怒られるのが嫌で気をつけるのだけれど、怒られてしまう。 大半は僕のせいで。 もう嫌になる。 どうすればいいのか、分からない。

          馬鹿

          馬鹿にされる。 多くは許される。 腹が立つ。 そのままになってしまう。 忘れられない、苛立ち。 クソくらえ。 上手くいかない日常。 どうすればいいのだろう。 逃げるが勝ち。 間違えていないあながち。 嘘はつかない自分には。 そう決めたあの日からは。 包丁を握りしめた、あの日の僕に。 よかった、と言えるように。 弱いまま生きている。 そうするしかないと知っている。

          自分次第

          そんなの自分次第だよ、とよく云われる。 その度に傷ついていく。 腹の立つことを云われたりやられたり。 自分の考え方次第だって。 殴りたくなるよ。 自分次第という言葉に何回も傷つけられてきた。 でも、そうしないと自分を守れないんだろうな。

          絶望

          僕が転職を考えている時、彼女はリストカットをして、彼はオーバードーズをしている。それだけの話。 「誰もが一度は自殺を考えた。」 どっかの馬鹿が言った。また、「誰もが一度は仕事を辞めようと考えた。」これもどっかの馬鹿が言った。 今必要なのはそんな言葉ではない。 こう言った奴は、本当の絶望を知らない。 

          泣き声

          どこかで泣き声がした。赤子のようだ。 斜め遠くからだった。 母親は無視している。 僕はどうすることもできなくて、見てみぬふりをした。 黄色い空の下、電車の中。 家々が光って見える。 僕は目を閉じる。 時刻は夕方。 夕立、思ひ、顔、電車、駅、ロータリー、痛み、オーバードーズ、希死念慮、光、田舎、よだか、ヨクト、香り、コーヒー、アルコール、恋、意味はない、君に会いたい、感情、女の子、終点。

          青白い夜の中、泣いている少女。 こんな思いをする為に生まれてきたのか? きっと、違う。 そう思いたい。 なぜ泣いているのかは分からないけれど、夜の中、泣いている。 人生は僕らを泣かせようとする。 青白い夜を見て、中指を立てた。

          比較

          他人と比べる。同僚と比べる。彼と比べる。彼女と比べる。 成績、実績、見た目、金持ち、貧困。 終わりがないな。 止めたいな、止められないな。 人と比べる。自分を責める。殴るなじる。 止めたいな、止められないな。 どうか、自分を愛したい。