宗教勧誘とあそぼ
巷で話題になっている【ミッドサマー】というホラー映画をご存知でしょうか。
私はレビューに目を通しただけなのですが、どうやら信仰宗教の村が舞台のゾワゾワするやつのようです。
私自身は神を拝むのは初詣と腹を下した時くらい、
けどムスリムの友人がラーメン二郎を食べたがったら「お前意味わかって言ってんのか」と一旦止める程度の理解はある、
そんなスタンスの人間です。
ただ信仰宗教(カルト教団とも言いますね)だけはいかん。
ひっそり信仰する分には良いのですが、
たまにインド人の口にビーフジャーキーねじ込むみたいな勧誘ありませんか?
または「ご一緒にいかがですか」と言われたポテトを断っても断ってもしつこく勧めてきて、
最終的に口にねじ込む(代金も取る)
みたいな。
私のごく身近に、そういう人を面白がる狂人が2人います。
夫と実母です。
夫は大学時代にめちゃくちゃカワイイ彼女ができてウキウキでデートに出掛けたら、喫茶店で
「ナントカ様のありがたい話を聞きに行こう。あらゆる災いから解放されよう」
というような事を切々と解かれ絶句。
(さよならマイハニー…)とお別れを決意するも途中で面白くなってきてしまい
「ほなその宗教入るわ!実はオレ借金あんねん、あっちこっちから500万。そのナントカ様がチャラにしてくれるんやろ?助かったわ〜!
行こ!今すぐ行こ!」
と大嘘ぶっこいたら彼女はしどろもどろになり、最終的に入信を丁重にお断りされたそうな。
アンタが災いやと。
そして母の場合は同僚にしつこく「お茶しよう」と誘われ、
根負けして待ち合わせ場所の喫茶店に行くと案の定知らないおばさんも同席。
これまた「ナントカ教に入れば幸せになれて…うんぬんかんぬん」と始まり、
例によって面白くなってきてしまい
「その話詳しく聞かせて!もっと知りたいわ!」
と身を乗り出して聞き入ったのだそう。
お相手2人はたいそう喜び、自分たちの教団がいかに素晴らしいかを資料や身振り手振りを交え熱く語り出しました。
2人「心の救済が世界平和を…」
母「もっと!もっとよ!」
2人「祈りと修行で!幸せが!」
母「足りないわ!もっとちょうだい!」
2人「世界を!我が手に!救済!幸福!」
母「イェー!フッフゥー!」
周り(((ざわ…ざわ……)))
オーディエンスの盛り上がりも最高潮に達した。
私だ、私こそが神だ。
そんな空気と寒い視線に包まれる中、母は
「あなたたち最高よ!素晴らしい!え?何?私?
私は今幸せだから別に必要ないわ!
でもあなたたち不幸そうだし絶対やめない方がいいわよ!かわいそう!じゃあね!」
と1,000円置いて帰って来たのだそう。
そんな母に育てられ、こんな夫と結婚した私はというと“やんわり断る”タイプです。
信仰を掲げる皆さん、思想を抱くのは素晴らしい事だと思いますが
口にねじ込むのはやめましょう。手を噛まれます。
そんなお話でした。
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