ほくろ

日常で遭遇した妙ちくりんな出来事を書き連ねようと思います。

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最近の記事

人類の行く末

新しく買った本に「数頭のゴリラが見慣れない人間に対してふざけてドラミングをし、ビビらせて面白がっていた(要約)」とのエピソードが書かれていた。 それを読んだ私は「DQNのウザ絡みやんけ」と思った。 その瞬間、急に何か閃きそうな、脳がズバァーンとなる感覚に陥った。 まず、ゴリラは視覚やジェスチャーを用いてコミュニケーションを取り合うのだそう。 対して人間は言語を手にした代わりにそういった原始的コミュニケーションを疎かにし、文章に依存するあまりに感情を読み取れず諍いが起こる

    • 平井堅と私

      「好きな食べ物は何?」 「好きな色は?」 「好きなタイプは?動物は?ファッションは?」 ──こんな質問をされると悩みに悩んで黙り込んでしまう私だが、唯一自信を持って答えられるのが「好きな歌手は?」の問い。 即答で平井堅さん。 今日1月17日は彼の誕生日なので、平井堅さんとの一方的な思い出を振り返ってみる。 中学1年の頃 部活ガチ勢だった私は夜遅くに練習を終え、冷めた夕飯を前にボーッとテレビを眺めていた。 疲労困憊で箸は進まず、流行りのJpopを垂れ流すいかにも深夜っ

      • 我が青春の黒歴史・FF7

        FF7リメイクがついに発売されましたね。 制作の第一報より4年。 PS1版の発売から数えるとなんと23年もの歳月を経て、私たちゲーマーはやっとこの日を迎えたのです。 23年前というと私は10歳。2つ上の愚兄(のちに妹のゲームや漫画を根こそぎ売り払ってPS2を買うドクズ)がおり、 我が家には何故か ”妹がゲームに触るのは兄がクリア後 完全に飽きて見向きもしなくなってから” という田舎にありそうな長男様万歳謎ルールが適用されていました。 特にFF7は良作だったため兄は条

        • 夫の会社へ一筆したためる

          いつも主人がお世話になっております。 その主人を世話している妻の私です。 先ほど13時45分にTV会議が終わりましたよね? なのに14時からまた会議ってどういう了見なのでしょうか。 主人は 「聞かんでええ会議やねんけどな」 と首を傾げています。 なんじゃそら。 聞くなや。聞かすなや。 私事ではありますが、 今日の昼は久々に夫婦で近所のうどん屋に行こうねと話しておりました。 昨今の感染症の事も踏まえて、客足の少なくなるラストオーダー直前にササッと行ってパパッと食べて

          短ラン、ボンタン、男心

          断捨離中の夫が神妙な面持ちで 「これ俺の青春時代の宝物やねんけど…この腹ではもう着られへん。お前が受け取ってくれ!(キリッ」 とB’zやら布袋寅泰やらのライブTシャツ数着を渡して(押し付けて)きました。 「うわ 着ねぇー」 と拒否しようとした瞬間、ある記憶がフラッシュバック。 遡ること十数年 花の女子高生の私は、定時制高校に通うふたつ歳上の“コウタ君”を紹介されました。 ツイストパーマのコウタ君。 よく喋る面白くて優しい男の子で 「ほくろちゃん(私)は妹みたい

          短ラン、ボンタン、男心

          宗教勧誘とあそぼ

          巷で話題になっている【ミッドサマー】というホラー映画をご存知でしょうか。 私はレビューに目を通しただけなのですが、どうやら信仰宗教の村が舞台のゾワゾワするやつのようです。 私自身は神を拝むのは初詣と腹を下した時くらい、 けどムスリムの友人がラーメン二郎を食べたがったら「お前意味わかって言ってんのか」と一旦止める程度の理解はある、 そんなスタンスの人間です。 ただ信仰宗教(カルト教団とも言いますね)だけはいかん。 ひっそり信仰する分には良いのですが、 たまにインド人の口

          宗教勧誘とあそぼ

          東日本大震災の瞬間

          東北の震災から9年が経ちました。 皆さんはあの瞬間をどのように迎えていたでしょうか? 私は当時秋田の実家におり、自室で着替えの最中でパンツ一丁でした。 もう嫌な予感しかしませんね。 ※ここから先真面目な話はほぼ出てこないので真面目な人は引き返して下さい。 ——突然「ゴォォォォ」という耳をつんざくような轟音が響いたかと思うと、立っていられないほどの揺れが起こりました。 すぐに床に落ちていた服(忘れもしない、白のニットワンピ)を掴み、 倒れ掛かる本棚の隙間をくぐって祖母

          東日本大震災の瞬間

          人間界初心者

          先日、大冒険をしました。 アナ雪2を観に行ったんです。イオンに。アナ雪2を観たかっただけなのに。 未知の旅へ飛び出してしまいました。 たかがイオン行くだけじゃんとお思いでしょうが私はかなりの出不精。 結婚する時も「故郷を出てすぐ転勤生活は無理だろう」と心配する夫に 「どうせ家から出ないから東京に住もうがアフリカに住もうが同じだ」と言い切った程度に出不精です。 そんな私は手始めに車で10分のイオンへの道を間違いました。 重度の方向音痴も合併しているのです。 30分ほど

          人間界初心者

          フェアリーばあちゃん

          高校時代、私は新体操部でした。新体操と言えば”フェアリージャパン”とも称されるように、可憐で優雅な世界をイメージされる方も多いでしょう。 しかし実際は、体育館に響くコーチの怒号・泣きながら延々と筋トレをする者・ひっつめ髪に鬼の形相の少女たち… そこに一切のファンタジーはありません。あるのは修羅のみ。 それが新体操部でした。 そんな我が部にも時折妖精が現れました。 しかも、決まって死ぬほど怒られている時にやって来ます。 その日も大事な大会前なのにミスを連発してハチャメチ

          フェアリーばあちゃん

          キン消しとの離婚

          今の夫と結婚する前、私はスピード離婚を経験しています。 当時23歳で介護士だった私は持病のため職を失い、付き合って間もないキン消し体型の男に「養ってやる」と言われ「ラッキー!」と飛びつきました。 大丈夫、よっぽど変な奴じゃなけりゃ愛は後からついてくると。 生きるためとは言えアホです。 そしてお約束の如く婚姻届を出した直後からキン消しは人が変わったように全く笑顔を見せなくなりました。今で言うモラハラ男だったのです。 (やっちまった。) 今ならそう分かるのですが、悠長な

          キン消しとの離婚

          茂みから出てきた肉

          前回ガパオおじさんの項で他人の手料理がちょっとキツいという話をしました。 私は親しい相手のものなら喜んで食べるのですが、夫がなかなかの強者で 母と妻以外の手料理は無理 調理工程がわからないと無理 ぬるいの無理 試食や露店は絶対無理 と、本人も「ぶっちゃけ生き辛い」と嘆く有様。 そんな夫が男気を見せた事がありました。 私たちはよくダイビングをしにフィリピンを訪れており、毎回同じダイブショップにお世話になるので現地スタッフとも顔馴染みになります。 そんな中、ひときわシャイ

          茂みから出てきた肉

          ガパオおじさん

          私はエスニック料理を食べに行くのが大好きです。 木彫りの置物 民族衣装の店員さん カラフルで不思議な料理…まるでおとぎの国の旅人になった気分です。 しかし、ひとつだけどうしても現実に引き戻されてしまって口にできないものがあります。 タイ料理のガパオライスです。私は他人の作ったガパオライスがどうしても食べられないのです。 それは次のような恐怖体験に基づいています。 ——私の地元に“ガパオおじさん”(勝手に命名)というおじさんがいます。 彼はお気に入りの女の子の勤め先

          ガパオおじさん