東日本大震災の瞬間
東北の震災から9年が経ちました。
皆さんはあの瞬間をどのように迎えていたでしょうか?
私は当時秋田の実家におり、自室で着替えの最中でパンツ一丁でした。
もう嫌な予感しかしませんね。
※ここから先真面目な話はほぼ出てこないので真面目な人は引き返して下さい。
——突然「ゴォォォォ」という耳をつんざくような轟音が響いたかと思うと、立っていられないほどの揺れが起こりました。
すぐに床に落ちていた服(忘れもしない、白のニットワンピ)を掴み、
倒れ掛かる本棚の隙間をくぐって祖母と犬の元へ向かいました。
廊下を必死に進みながら服を着ようとしましたが
体が振られて壁にぶつかるので首と片腕までしか通せません。
おまけに色気付いて履いていた紐パンが片方ほどけました。最悪です。
(今は絶対に絶対に死ねない!!!)
後にも先にもあんなにも強く“生きねば”と歯を食いしばった記憶はありません。
やっとの思いで居間へ辿り着いた私の目に映った光景は
「電気が抜げでしまうぅ〜 何とがしてけれぇぇ〜」
と畳の上をコロンコロン転がる小さい婆さんと
同じくコロンコロンする犬。
2人とも元々のフォルムが丸いもんだから信じられないほどの回転を見せます。
若干噴き出しつつテーブルに飛び乗りました。
片手に電気の傘、片手にパンツの紐。
こんな感じです。
白き衣を纒いし女
転がる老人とイヌ守りけり
ばーちゃんは孫が駆けつけてくれたのがよっぽど嬉しかったのか、後日
「孫娘が裸でテーブルに登って守ってくれた」
と興奮気味に布教して周り、以来近所のご老人たちから
「やっぱり若げ者がいるど安心だなや〜」
と手を合わせられるようになり、ぎこちない笑顔を返す日々が続くのでした。
本当に真面目な事ひとつも書いておらずすみません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?