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賞レース敗退後のとある芸人の純度高めの本音。2

こんばんは、トゥインクル・コーポレーション所属のお笑いコンビ、黒子(ホクロ)タクシーの桃寧(モネ)で御座います。

単刀直入に、

黒子タクシー、キングオブコント2024、準々決勝にて敗退!!!


という結末でした、今年は。

芸歴14年目、養成所時代から入れると15回目の挑戦だったのかしらね。

さらっと戦績。

◇2010年◇
0年目(養成所時代「チューリップメロンパン」名義・大阪)
→1回戦敗退(再エントリーも敗退)
◇2011年◇
1年目(「黒子タクシー」名義・大阪)
→初の1回戦突破も2回戦敗退(ネタ中に小道具壊れる地獄ハプニング)
◇2012年◇
2年目(「黒子タクシー」名義・大阪)
→1回戦突破、唯一"2回戦"自体が無かった年で一応初の準々決勝、敗退
◇2013年◇
3年目(「黒子タクシー」名義・大阪)
→1回戦敗退(再エントリーで当時の勝負ネタをやるもオチ台詞も噛み敗退)

◇2014年◇
4年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦敗退(再エントリーも敗退、東京予選の厳しさを知る)
◇2015年◇
5年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦敗退(「再エントリー出来る日程は外す!」という尖りを見せる)
◇2016年◇
6年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦敗退(相方が舞台袖にはけた後神隠しに遭う、再エンも敗退)
◇2017年◇
7年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→上京後初の1回戦突破、2回戦で敗退
◇2018年◇
8年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦突破後のタイミングでトゥインクル所属が決まるも、2回戦で敗退

◇2019年◇
9年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦突破、2回戦も突破、7年ぶりの準々決勝、全く手応え無く敗退
◇2020年◇
10年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦突破、2回戦敗退(YouTubeで結果確認生配信して極落ち込み顔を晒す)
◇2021年◇
11年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦敗退するも追加合格、2回戦にて敗退
◇2022年◇
12年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦敗退、追加合格もせず
◇2023年◇
13年目(「ジャパネーズ」名義・東京)
→1回戦敗退、事実上3年連続のような感覚、自棄っぱち絶望note掲載

↓自棄っぱち絶望note

そしてそこから毎月新ネタ15本ライブを12ヶ月やって、更に追加で新ネタ書いて365日間で200本のコントを書いて、世界一地獄だったらしいコンビ名を戻名した結果、今年は5年ぶり3度目の準々決勝進出を果たしたもののまたしても敗退。

5年前に準々決勝敗退した時は、例の如くもの凄く荒れて、相方ともめちゃくちゃ喧嘩して、その後相方にひとつも相談もせずに「来年12ヶ月連続単独やります!」とSNSで宣言。で、実際にそれはそれでちゃんとやったんだけれども。コロナ禍の中で、ピン単独7回、同居を活かした自宅単独2回、キングオブコント向け新ネタ単独1回、コンビでのガチ単独2回の計12回。

「12ヶ月連続単独」というと一見非常に努力しているようにも思えるのだけれど、それらの単独は8割くらいが演劇チックなもので。それも勿論良いのだけれど、こと「賞レース」を軸に置いて考えた時には正当な努力にはなってなかった。勿論そんなつもりは無かったのだけれども、無意識の内に「賞レース」とか「闘うこと」から逃げていたのかも知れない。その結果なのかはわからないけれども、その翌年から3年連続の1回戦敗退。うん。多少は因果関係あるだろうな。

で「もう何とかしなければ!!!」と思い、更にタイミング良く事務所の社長からの提案もあり「12ヶ月連続新ネタ15本ライブ」を敢行。更には大阪時代の「黒子タクシー」に10年振りの戻名。結果が出なければ死。そんな想いで挑んだ2024年。結果、準々決勝敗退。準決勝進出の壁は本当に高くで分厚い。

とは言え、5年前の準々決勝よりかはしっかりと闘えたと思います。正直、ネタ終わった時点で相方と「やっぱ厳しいなぁ。」とは言い合ったんですけども。ウケるところはウケたけれども、拍手笑い起こせなかったから。100点満点中、合格点が80点だとすると、5年前は35点くらいの手応えだったのが、今年は65点くらい。倍近くは良くなっていたと思う。それでもまだまだ届かないんだけれどもね。相方とも話したけれども5年前は放ったお笑いエネルギー弾(驚異の爆ダサ表現!)が正面に飛ばずに明後日の方向行っちゃったけれど、今年は一応正面には飛んだけれどお客様の所に行く手前で失速して落っこちてしまった感じ。

準決勝進出者一覧の中に自分らの名前が無かったことは、ある程度予想していた上でもやっぱり残念だし悔しいし不甲斐ないし。近場の人たちの名前が在ったことには賞賛の気持ちやそれにも勝る悔しさとか羨ましさとかいろんな感情があるんだけれども。何か今年は今までで一番しっかりと冷静に結果を受け止められた気がします。何か15回目にしてやっと"プロとして"のスタート地点に立てたような気がする。時間かかったな。

応援して下さった皆様にはより良い結果をお届け出来ず申し訳ない気持ちもありますが、こればかりは引き続き闘い続けて結果でお返しするしか無いので「まだ見放さないよっ!」って方々は引き続き見守って戴けると幸いです。

5年ぶりの準々決勝進出、そして敗退後にも関わらずの精神安定。これは完全に1年間頑張った「12ヶ月連続新ネタ15本ライブ」の賜物だと思うので、今後も毎月最低15本は新ネタ書こうと思います。上演するとこまでやっちゃうとさすがに相方に逃げられちゃうと思うので書くところまで。でその中から厳選した数本をライブにかけて磨いて、またしっかりと来年を闘い抜けるコントを数本こしらえようと思います。

そして準々決勝終わりに相方とも話したのですが、キングオブコントで準決勝以上に進出することが出来るまで「単独ライブ」をやらないことに決めました。「単独ライブ」つってもただ単に「出演者が僕らだけのライブ」ってワケじゃなくって、マジもんのガチ単独ね。この間までやっていた『15のコント達(※噂の新ネタ15本ライブ)』みたいなのは"非"ガチ単独。僕らの中では。

そう決めた理由に関しては前述したように、ある種「逃げ」になってしまっている部分があるからっていうのもあるんですが、それよりも感覚としては渥美清さんが売れる為に煙草やめた、みたいなそんな感覚。

「1番大好きな単独ライブすんの我慢するから、神様僕らを売れさせてよねッ!!!」


っていう。で、売れた暁には過去にやった15回の良質ガチ単独をも凌駕する程の最高極ガチ単独を毎年全国3都市くらいでガンガンやっていきましょうってね。

「だから"ガチ単独"って何?」って方用にガチ単独の動画貼っときます。

これが僕と相方の中での「単独ライブ」です。キングオブコントで準決勝以上行くまではこういうヤツ禁止。新ネタライブとかトークライブとかは今までどおり普通にやります。そして何なら新たなライブの構想も出て来てます。黒子タクシーのみの出演じゃないですけれども。とにかく後ろ向きになんかひとつもなってなくって前向いて既に走り出してますよってことです。

「桃寧の賞レース敗退後の糞ネガティブ卑屈爆発地獄乱文を読みながら呑む酒が一番旨ぇんだよなァ~!!!」


って方には申し訳ないっすね。期待に添えなくてゴメンちょやで。ワシもあとひと月ちょいで38や。歪童貞の微社不やけれども、それなりに心の棘が削れていってまんねん。

とりあえず明日(というか日付変わって今日)稽古場取れたので、今月もまた15本以上コント生めるよう地道に地味に作業します。この先がキングオブコントの決勝、優勝、そして至極のガチ単独ライブへと続いていると信じて。

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