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12分の9と何分かの13が終りまして。

こんばんは、バッドエンドのコントが好きなのです、トゥインクル・コーポレーション所属の(今年も今のところ)新ネタ量産マシーン、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。

日付変わって一昨日、昨年7月から毎月開催している新ネタ15本ライブの第9回目が無事終了致しました。そして日付変わって昨日我々ジャパネーズの芸歴13年目も無事終了致しました。ということで新ネタ15本ライブの振り返りセルフライブレポと13年目を終えての感想みたいなものを綴ってゆこうと思います。

2024年3月30日(土)、下北沢・しもきたドーンにてJAPANEZ Experimental conte live『15のコント達#9 青い料理はナインですか?』を開催。今回は「15本すべてがお客様からのリクエストお題コント」という特別回。というワケでまずは15本のコントちゃん達のタイトルとお題をレッツラ羅列。

1.青山料理専門学校入学式(お題「入学式」)
2.USUAL MORNING TIME(お題「いつもの朝」)
3.王道コントBEST5(お題「王道コント」)
4.THE 架空(お題「ピン芸人」)
5.バッドエンドのコントが好きなんだ(お題「神聖かまってちゃん」)
6.自分が好きになれなくて(お題「自己肯定感」)
7.竜宮乃遣(お題「リュウグウノツカイ」)
8.親父ギャグ売り~フクシュウ~(お題「ユニコーン」)
9.こちらのボタンでお呼び下さい。(お題「ボタン」)
10.四月バカップル(お題「エイプリルフール」)
11.想い出のあとさき(お題「少年時代(井上陽水)」)
12.BLUE OCEAN(お題「サメ」)
13.合否通知コレクション(お題「サクラサク」)
14.メタルキューピーちゃん(お題「キューピーちゃん」「メタル」)
15.18時に桜の木の下で。(お題「桜吹雪」「水戸納豆」)

とこんな感じのタイトルとお題。以下、微ネタバレを含む各コントの感想やらを綴ってゆきます。「ネタバレする前にコントを視てみたい!」という方はエレ片リスナー・遅刻豚様がYouTubeにアップして下さっている動画を先にご覧になって下さい。

遅刻豚様、本当に毎月毎月ありがとう御座います!




では、ここから微ネタバレ含みコメントを投下投下投下。

1.青山料理専門学校入学式(お題「入学式」)
この15のコント達の1本目は毎回「サブタイトル絡み」という謎の自分ルールがありまして。なので「青」と「料理」と「入学式」をミックスさせた結果必然的にこういう設定のコントになりました。配役は逆の方がいいんだろうなと思いつつ、結構台詞覚えが大変そうだったので僕がボケで相方がツッコミ。ちなみにこのお題提供者は先月観に来て下さっていた相方・アチャの御母様だった模様。

2.USUAL MORNING TIME(お題「いつもの朝」)
これは前々回から続いている「なんかの曲に合わせてなんか変な動きをする」というコントのシリーズ。冒頭がナレーションではなく芝居で入る所とか今までの2作とは少し違う。曲終わりでそのまま暗転ではなく台詞が入る所も。お客様のアンケートでも「もうお腹いっぱいです。」と釘を刺されましたが、御安心下さい。最終回のつもりで作りました。なので曲も今までより自分好みのをチョイスさせて戴きました。僕がカラオケ行ったら90%の確率で歌う曲。あのイントロ最強なんだよな。

3.王道コントBEST5(お題「王道コント」)
「王道コント」というお題を出されたら素直に「王道コント」をやろうとしない捻くれ者のウネモトが考えたらこうなりました。語呂的にも最初はBEST10で作ろうとしていたのだけれど、そしたら10分くらいの尺になりそうだったので泣く泣くBEST5に。某番組のパロディ。ちなみにこちらのお題は僕らの担当マネージャー・白石さんが忍ばせたものだったと発覚。白石さんの意図していたものとは違うものになってしまいましたが、お客さんの反応は割と良好だった印象。各方面から「世代を選ぶ」とは言われました。

4.THE架空(お題「ピン芸人」)
これまた「ピン芸人」というお題で「そっち行くんかい!」という捻くれ精神が生んだコント。そしてこれまた前々回からやっている「THE実在」というコントのシリーズ、スピンオフ。後半は特にバカバカしくって僕は好きです。ただこちらも今回で最終回。アチャさんお疲れ様でした。

5.バッドエンドのコントが好きなんだ(お題「神聖かまってちゃん」)
今回一番頭を悩ませたお題でしたね。好きなアーティストさんなだけに「穢したくない」「失礼なことはしたくない」という想いが強く、どうしてもコントにすることが難しく、最終的に「1ヶ月毎日神聖かまってちゃんの曲を聴き続けた37歳の芸人が歌をつくってみたらこんなのが出来上がりました。」というものになりました。自分としては凄くいい歌が作れて満足。ちなみに曲調とかは全然違いますが衣装は「Girl2」のミュージックビデオを意識してました。

6.自分が好きになれなくて(お題「自己肯定感」)
奇しくも5番目のコントと若干繋がっている感じになりましたね。お題くじを引いた順番そのままで作ったんですがこういう奇跡が面白い。僕の演じていた役は割とウネモトそのまま。「中学の時に全国模試で10位以内に入った」というのはかなり盛ってますけれど。多分行ってて50位以内とかそんなもんだったと思います。

7.竜宮乃遣(お題「リュウグウノツカイ」)
僕はバカバカしくって愛おしくって結構好きなコントだったんですが、アンケートを視る限りはあまりお客様ウケは良くなかった模様。衣装代は一番かかりましたね。なんせ相方が着ていた銀の全身タイツ「小柄だしMサイズで入るだろう」と思って買ったら、相方がチャリぶっ漕ぎで鍛えすぎた太腿が入らなくってLサイズを買い直したのです。アチャの太腿はLサイズ。今後は忘れないように。

8.親父ギャグ売り~フクシュウ~(お題「ユニコーン」)
15のコント達唯一の通し企画みたいなコント。前回のアンケートで「おさらいみたいなのをやって欲しい」という声があったのでそれをそのまま採用。お題の処理の仕方は一番乱暴だったかも。でもおさらいユニコーンちゃん可愛かったから許して下さい。全体的にミュージカル調になったのは確実に「不適切にもほどがある!」の影響です。そしておさらいしたにも関わらず次回以降やらない可能性も発生。どないなっとんねん。

9.こちらのボタンでお呼び下さい。(お題「ボタン」)
今回一番最後に出来たコント。最初は「GOOD BYE BOY」というタイトルのコントを作って、正直自分でも「ちょっと後半が感覚的過ぎるよなぁ。」と思っていたら、相方にも「ちょっと投げっぱなし過ぎちゃう?」と指摘され、次に「押しの子」というタイトルのコントを作って「こっちでいこうか。」となっていたんですが、土壇場で別の設定が浮かんで此処に辿り着きました。

10.四月バカップル(お題「エイプリルフール」)
結構好きなコントで、展開とか盛り上がり方とかもバトルライブ向きかなぁと思っていて、本番前の段階では事務所ライブでやろうと思っていたコント。でも実に微妙な反応だったのでとりあえず事務所ライブでやるのは却下。お題とタイトルが解ってない状態でのお客様の反応も視たかったなぁと思う。結構致命的なネタバレだもんな。

11.想い出のあとさき(お題「少年時代(井上陽水)」)
多分今回一アホなコントだったんじゃないだろうか。僕は結構気に入ってます。まぁもう他所じゃやんないと思うけれど。他所じゃマイクにあんなエコーかけられないし。「何でそうしようと思ったのでしょうか?」とアンケートにありましたのでお応えしますと、「とりあえずまずは『少年時代』を改めて聴いてみよう!」と聴いていた時にたまたま手元に櫛があって無意識でああやってて「あ、これそのままコントにしてみよ。」と思ったという経緯です。

12.BLUE OCEAN(お題「サメ」)
どうなんでしょ?あのアプリ広告を題材にしたコントやっている方他に居ます?漫才のボケとかでは使われていそうな気もするけれど。こちらもお客様のアンケートではあまり評価が良くなかったですが、個人的には好きなコントです。最後のナレーション、当然いつもどおり僕が自分の声で録ったやつなのですが、最初に聴いた時相方が「これ元からあるやつ?え?嘘?モネ?ちゃうやろ!絶対外国人のお姉さんやん!」って言っててちょっと嬉しかったです。声のお仕事お待ちしております。

13.合否通知コレクション(お題「サクラサク」)
僕が割と苦手としている大喜利系のコントに挑戦してみました。アンケートでは「紙が薄くて発表する前から見えてしまっていた」「ナレーションの声はモネさんじゃない方がいい」という声があり、当然事前に「そう言われるだろうな。」と思っておりましたが準備が間に合わず申し訳ない限り。

14.メタルキューピーちゃん(お題「キューピーちゃん」「メタル」)
これはもうお題決まった時点でタイトルも「メタルキューピーちゃん」に決まってましたね。で「竜宮乃遣」もあるから銀の全身タイツ購入はマストになりました。ただ僕がメタルをほとんど聴いたことが無いのでその点に関してはめちゃくちゃメタル好きなマネージャーさんからこっぴどく教育的指導を受けました。

15.18時に桜の木の下で。(お題「桜吹雪」「水戸納豆」)
相方・アチャさんはおそらくこのコントが一番のお気に入り。こちらのコントもアンケートに「どうしてそうしようと思ったのだろう?」というコメントがあったのですが、かなり昔に何か「納豆ネタしばりの賞レース」みたいなやつがあって、スケジュール的な問題とかで結局出なかったんですけれど、そん時にもし出るとして納豆ネタを作るならと考えたときに「伸ばした納豆の糸と納豆が五線譜と音符みたいになっていて、それを箸で弾いたら音楽が流れ始める」っていうボケを思いついて。それを数年越しにようやくネタにしたという感じです。それにアホクラシックという我々がここ2年くらい結構作っていたコントのシリーズを掛け合わせてみたり。でも打ち上げで見学に来ていたちびシャトルが「他の芸人さんのコントと若干ボケが被っている」ということを教えてくれたので、このネタはこれにて封印ということで。納豆バイオリン作るの結構時間かかったんだけれどもね。


そんな感じの15本で御座いました。年度末だったし、来月から「キングオブコントに向けて更にギアを1段階上げる」というのもあったので、全体的に「総集編」みたいな感じになった気がします。今までに自分たちがやってきたコントの要素が要所要所散りばめられているというか。

お客様からのお題があったおかげで、いつもよりは早く台本を揃えられたのは良かったですね。その甲斐あって「ボタン」のコントは作り直しが出来てそれなりの良作が生まれたワケですし。「それをもっと前からやっとけよ!」って話なんですけれど。

諸々のお客様の反応を視て「期待に沿えなかったのだなぁ…」という申し訳なさが込み上げた昨夜。正解が一生出ないかも知れないこの問題に一生挑み続けて一生悩み苦しみ続けるしかない。それ以外の贖罪の仕方が僕には解らない。

『15のコント達』と言いつつ今回は『15のコント達と1の歌』になってしまった。「おい!ウネモト!てめぇ15本作ってねぇじゃねぇか!」とお怒りの方。残念、上記の様にお題「ボタン」のコントでお蔵入りになった2本を書いているで実質は16本作っているのです。どうです?何か反論はありますか?

「客入れBGMを載せて欲しい」という声がありましたので掲載しておきます。

1.お料理行進曲/YUKA(モネselect)
2.嫁とロック/グループ魂(アチャselect)
3.非国民的ヒーロー/大森靖子(モネselect)
4.ゴンドラの唄/HALCALI(アチャselect)
5.非国民的アイドル/神聖かまってちゃん(モネselect)
6.まともじゃないわ/Fragrant Drive(アチャselect)
7.低血ボルト/ずっと真夜中でいいのに。(モネselect)
8.Jessica/DIR EN GREY(アチャselect)
9.桜の花が散る前に/Bivattchee(モネselect)
10.ドレミファだいじょーぶ/神聖かまってちゃん(モネselect)
11.ありがとう/井上陽水&奥田民生(モネselect)
12.すばらしい日々/ユニコーン(モネselect)
13.負けないで/ZARD(モネselect)
14.僕の戦争/神聖かまってちゃん(モネselect)
15.夢のENDはいつも目覚まし!/B.B.かまってちゃん(モネselect)

こんな感じでした。僕の中で「15曲にする!」という謎のこだわりがあるので毎回15曲にしてますが、正直客入れ時・客出し時合わせて毎回8曲目くらいまでしか流れていないと思います。サブタイトルとかコントの内容に掛かっているものもあれば、純粋に好きなだけというものもあります。アチャさんセレクトは全部アチャさんが純粋に好きなだけ。

毎度毎度反省点が多々浮き彫りになるこの新ネタ15本ライブなのですが、確実に自分たちのコント筋を鍛えられている感覚はあるので、あと残り3回、上記のように更にギアを上げて奮闘してゆきます。次回は4月27日(土)。しもきたドーン。サブタイトルは『赤いジュース』。

13年目を終えた感想も綴ろうかと思ったけれど、此処までで5,000字を超えてしまっているので、それはまた別の記事で14年目の決意とかも織り交ぜながら綴ろうと思います。

もうすぐ午前5時。数時間後にはバイトに行かなきゃなんないのに。相変わらず生き方下手くそだな、ウネモトは。

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