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37歳芸人のとりとめのない日常26。

別に書かなくてもいいんだけどさ。別に書かなくてもいいんだけどさってさ。でもこのタイトルで書けるのもあと1週間くらいだから。2024年9月23日の夜に書き綴る駄文乱文アイラヴユー。

トゥインクル・コーポレーション所属のお笑いコンビ、黒子タクシーの"数の努力"という名の呪いに罹っている方、「桃」に丁寧の「寧」と書いて「モネ」と読ませる物体で御座います。

うん。マジのマジでさ、書かなくてもいいんだよ。こんなnoteなんて。読んでくれている人も居るには居るのだろうけれども。それでもこのnoteは本当に毒にも薬にもなりゃしない奈良市内。市内で売ってる竹刀で面胴こってりラーメン890円。替え玉しようか迷える仔羊。数えて数えて睡眠導入。電子手帳で似顔を作るクリスマスの朝。

何があったっけな。前回note更新からの期間。何があったっけな。8月31日までに書くって言ってた新ネタ15本。結局書き終えたのは9月1日。悔いの残る9月1日。ちょっと前までマガジンに載せていたけれど、今はもう視られない想い出せない15本。そして今月もまた書き始めている15本。今のところ4本しか書けていない15本。他にも御依頼戴いた台本も書いているスマートフォン。スマートフォンが無かった頃の僕は、この手に何を携えていたんだっけ。

この前独りで神宮球場に行った。上京して10年経ってようやく。意外と近くて、でも近づいたら消えてしまいそうな神宮球場。チケットを買った時は調子のよかった推し球団も試合を観に行く頃には歴史的失速でBクラス御覚悟状態。雨が降っていた。先制したけれど逆転された。雷が鳴って一時中断。逆転し返しそうでし返せなかった。くるりんぱチャレンジするつば九郎のヘルメットは強風で流されていた。

隣に座って居た男性はずっとビジネスの話をしていた。貴方の傘が僕のこめかみに当たっている。貴方の傘を伝った雨粒がカッパを着ている僕の肩に容赦なく流れ落ちている。それでも貴方はビジネスの話を止めない。貴方が売り子さんから買った酎ハイをバケツリレーの要領で貴方に渡した僕。試合後にスラィリーのぬいぐるみを買った。総武線の中で僕は恥ずかしげもなくその仔を抱きしめた。

少ないけれどもライブにも出る。コントをする。M-1グランプリにエントリーもしたから、最近は漫才もする。いい具合にウケる日もあれば、眼から血涙を捻り出したくなるくらいスベる日もある。どのライブでもウケ続けて居る芸人さんの脳内には無敵マリオのようなBGMが流れているのだろうか。僕の脳内ではぷよぷよのピンチBGMが流れている場合が多い。ばたんきゅ~するけれど、僕は毎回「つづける」を選ぶ。「やめる」を選ぶ日はまだもう少し先。うん多分もう少し先。でもそう遠くない先。

涙の数だけ強くなれると聞いた男は三日三晩、四日四晩、五日五晩、結構とばして千日千晩嘘泣きを続けた。千日千晩泣いて挑んだ町内腕相撲大会。はっけよいの掛け声と共に男に襲い掛かってくる巨大な腕人間兵器・アームストロング。男は泣いた。恐怖で泣いた。千日以上振りの本当の涙を流した。その涙が地に落ちた瞬間、渇いた大地は潤い、枯れ果てていた草木たちの生命力を呼び覚まし、大蛇のように伸びた蔦がアームストロングの動きを封じ、男は勝利を収めた。三日後「反則負け」という葉書が届いた。男は泣いた。わさびがツンときて泣いた。寿司を食べていた。

大将「だからサビ抜きにしときましょうか?って訊いたじゃないですか。」

男「大将、それは出来ない相談だよ。だって俺は歌手なんだから。ほら歌は"サビ"が無いと盛り上がらないだろ?」

大将「さっきアンタに喰わしたマグロ、本当はゴムパッキンだったんだよ。」

男「舌を抜こうとする動き!必死に舌を抜こうとする動き!」

大将「ト書きをそのまま声に出すタイプのコオロギか。」


正解: 男はコオロギだった。(※「コオロギかも知れない。」は誤答(※今年は厳しくいきます。))

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