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36歳芸人のとりとめのない日常62。

こんばんは、奇脳の友は狂の敵、トゥインクル・コーポレーション所属の単独屋、ジャパネーズのウネモトモネで御座います。

101日目。

せっかく良くなっていたと思っていた膝がきちんとまた痛み始めましたよ。そうなのさ、一度傷めたモノは二度と元には戻らないのさ。身体も心もすべてそう。傷は一生モンなのよね。いくら瘡蓋が取れて一見元通りのように視えても、底の底にはしっかりと生きている傷。

日付変わって昨日、少し寝坊気味で起床しアルバイトへ向かう。今月行く検針区域の中では高田馬場の事務所から最も遠い場所。坂の多い新宿の街を自転車を漕いで移動。相変わらず風が強い。マンション多めの区域。管理人さんの滞在時間と上手く合わないと結構面倒なことになる区域。この日は見事に歯車が噛み合って難なく検針業務を終わらせることが出来た。清掃業者の車が止まっていて視られないメータが2つ在ったけれど、全部のメータを検針し終えてもう一度確認すると車が居なくなっていて検針出来た。思わずガッツポーズしちゃうよね、心の中でだけれど。

当日の検針業務を終えて再調査へ。先月、先々月と結構な数の応援に行ったおかげで自分の中の新宿マップが随分と拡張した。あの道があの道に繋がっているというのが沢山。移動もかなり効率よくなった。嬉しい。こんなバイトでのスキルアップに嬉しがってちゃいけないんだけどさ。いや良い事ではあるんだけれども、あくまで本業は芸人の方なのでね。

バイトを終え帰宅。少し遅めの昼ご飯を食べてから洗濯物を干す。夜に出るライブの準備をしていると相方も帰宅してくる。「バイトで遅くなるから出番を遅めに。」とお願いしておきながら余裕で間に合う時間に帰ってくる相方。元々僕ひとりで場当たり(音響・照明の確認など)を行う予定だったけれど、当然のことながら二人の方が効率が良いのでアチャにも来てもらうことに。

17時30分くらいに劇場入りして場当たり。音量の確認。鳴らすきっかけの確認。まぁ別にどうでもいいし誰とかは言わないけれど、明らかに特定の芸人さんが音のきっかけやってるの解る状況なのに、我関せずな感じで舞台上で我がもの顔で稽古している芸人さんのことがどうしても好きになれない。いや、確かに他の人が舞台上に居ても出来るっちゃ出来るけどさ、「新ネタだから稽古したい。」みたいな気持ちも解るけどさ、せめて他の芸人さんが音きっかけやってる最中くらいは舞台上から降りろよ。で、きっかけ確認の邪魔にならないように声落とせよ。なんでそんなことも解らないんだよ。と思う。

芸人さんって割と空気の読めるというか、周りを気にし過ぎる人多い(特にコント師)イメージだから、滅多にそういうの無いんだけれど、だからこそ余計にそういうマナーのなってない人が目立つんだよな。僕はそういう芸人さんを見つけたら、自分の中でそっとその人たちの存在を消去することにしている。関わりたくない。

とまぁそんなプチイラッとがありつつ場当たり終了。そこからは出番まで結構時間があったので自分のスマホで音を聴きながら台詞の確認をしたり、稽古したり。久しぶりに逢ったさんだるのそー君が「ウエストランドさんに言われちゃいましたねぇ。」と話し掛けてきてくれた。昨年末のM-1のあの一件。さんだるのフライヤーが引き合いに出されたあの一件。そんな話が出来たのも愉しかった。

ネタは「コメタキ・ポスト」というコントを披露。5分尺ではないのだけれど、今1番外部の御客様の反応を視てみたかったコントだったので。反応は、んー、まぁ可も無く不可も無くといった感じでしょうか。もっとウケなきゃいけなかったという反省はあるのですけれど「ここだけは外せない」という部分ではきちんと笑いが獲れたのは収穫。まだまだ精度上げてかなきゃですね。終演後のエゴサでも1件しか引っかからなかったし。相対的に弱かったんだろうな、このライブでのジャパネーズ。目から血が噴き出るくらい悔しいので発狂しながらネタ磨きますわいな。やっぱどアウェイの外ライブ出るの大事。

2月の新ネタライブ日程が2月24日(金)に決定したので告知したかったのだけれど、知らない芸人さんが多過ぎて怖くて結局告知の時間も兼ねたビンゴ大会コーナーには出演せず。舞台上もパンパンだったし。外ライブ出る数減らしちゃうと人見知り社会不適合者にはこういうデメリットも増える。知らない後輩芸人さんやその芸人さんのファンのお客様たちからの「てめぇ誰だよ?」という視線が怖過ぎるんだよなぁ。まぁ実際はそんなことなく視界にすら入ってないと思うけれど。

まぁそんな外ライブ出演の悲喜交々(悲:喜が9:1)を味わえたのも、このライブに出演できたメリットでしたね。久しく眠っていた僕の中の劣等感とか疎外感の怪物ちゃんがしっかりと目を覚ましてくれましたよ。おはよう、気持ち良く眠れたかい?呼んでくれたいかすぜジョナサン、ありがとね。今回イマイチだったからもう呼んでもらえないかもだけれど、また呼んでもらえたら嬉しいです。ってこんな所に書いても誰にも届かないだろうけれど。

悔しさも惨めさもありますが、「自分が面白いと思うこと」「自分が面白いと認めさせたいもの」がブレてしまったら芸人なんて究極に我儘な職業に就いている意味が無いので、「僕と相方以外味方なんて居ない」と言い聞かせて貫き通しましょ。そうよ、他人を信じようとして、他人に期待し過ぎて、何度絶望してきたことか。そしてそれはその他人様が悪い訳じゃなくって、勝手に味方だと思い込んで依存してしまっている僕が悪いんだから。嗚呼、SNSなんて無い時代に生まれたかった。これ思うの何度目だろう。そしてこの先何度思うのだろう。

ともあれ僕はこの日やったコントを面白いと思っているし、相方も面白いと思っているし、それだけは間違いないので、それだけを抱き締めて今日からも生きます。

そんな2023年2月2日の36歳芸人のとりとめのない日常でした。