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【今日のニュース6/21】デジタル証券の群雄割拠

〈ポイント〉
・みずほ証券が2022年度内にデジタル証券の発行を開始
・大手証券グループ5社全てがデジタル証券に参入したことに
・世界30兆円市場の予測も

〈解説〉
デジタル証券とは、ブロックチェーン技術を使うことで電子的に発行された「有価証券とみなされる権利」のことである。セキュリティー・トークンともいわれ、20年施行の改正金融商品取引法により発行が認められることになった。電子で発行するデジタル証券市場は、小口化しやすい特徴があり、事業者は資金調達がしやすくなる他、個別不動産や非上場株式に投資しやすくなるので投資家層の拡大が見込まれる。市場規模は25年までに世界で30兆円市場に成長するとの予測もあり、新技術に期待が高まる。
みずほ証券が2022年内にデジタル証券市場に参入したことにより、大手証券5社がそろった。みずほ証券は、野村やSBIが出資するBOOSTRYが提供するデジタル証券の発行システムに参加を決定。
多くの証券会社は、不動産をまずはデジタル証券の発行の対象資産にしている。デジタル証券の技術を使えば、従来高額な投資対象だった高級マンションの所有権を細分化して即時決済から配当の自動付与までとても簡単に済ませることができる。
不動産以外にも社債や株式も扱う証券会社もある。ブロックチェーンは個人投資家との接点ができるので、今までになかったマーケティングやコミュニティができる可能性が高い。また、今まで投資家たちになじみがなかった航空機などの資産も発行対象となりえる。
課題は、流通市場だ。実績を積み重ねていくことで、認知度や信頼度を上げていくことが必要だ。

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