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ICT✖️AL 世界史「第二次世界大戦を多角的にみる」 その2

第二次世界大戦を多角的に見る」と言う授業の生徒の感想を紹介したいと思います。

授業の詳細はこちらをご覧ください。

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生徒の授業の感想をGoogleフォームと2学期の期末試験で答えてもらいました。

感想を
・テクノロジーの視点から
・探究活動としての視点から
・授業の目的の視点から
紹介します。


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英語をGoogle翻訳で翻訳する便利さを指摘する感想が多くありました。

ただ翻訳自体が便利というだけでなく、スマホで写真をとるだけで、英語がテキスト化されたり、翻訳がテキスト化されると言う点が非常に便利だと感じたようです。

翻訳したものをGoogleドキュメントで共同編集する際も、一度テキスト化された翻訳を貼り付け、そこからグループで相談しながら「正しい翻訳に打ち直す」という作業をしていました。これが非常にスピーディーに授業が進んだ要因だと思います。

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Googleのアプリ全般について感動した感想です。彼のようにGoogleドキュメントの共同編集やGoogleクラスルームでの資料の共有を便利だ、と感じた生徒が非常に多くいました。

それに加えて、彼が東京に行った際にスマホを使ったキャッシュレス社会になっていることに驚いたことが、テストの感想に書かれていました。

デジタルネイティブと言われる高校生も、きっかけがなければ、LINEとWEB検索、Twitterくらいしか使わない、と言うのが現状だと思います。

しかし彼らは、便利なアプリがある、必要性がある、と感じたときには、恐ろしいスピードで自分のものとしていきます

感想を書いた彼は、Googleの様々なアプリを知ることができたことで社会人になっても継続的に生活を便利にしてくれる、と感じ積極的に使っていこうと思ってくれました。

このようなきっかけ作りが授業の一つの大きな目的になってくるのではないか、と思います。

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真珠湾攻撃時のハワイの新聞を読むことで感じた当時のアメリカの空気、イギリスの教科書で書かれたイギリス視点の第二次世界大戦、日本人の目線の日本の教科書、を読み比べた経験はとても生徒に大きな影響を与えたようです。

かなり多くの生徒が、「このような多角的な視点の探究をまたしたい」と答えています。

教員側としては授業準備が楽とは言えませんが、その苦労以上の成果と生徒の反応がある、と感じました。

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国によって見方が違うという当たり前のことを、資料・史料を用いて生徒自身が確認をする経験が大切だと思います。

生徒は、淡々とした記述と黒字で大切なところを強調した日本の教科書が世界共通ではないことに気づき大変驚いていました。

イギリスの歴史教科書のようなテーマ別になっていたり、数値や史料が散りばめられた教科書は非常にいいな、と私自身も感じました。

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私が一番素晴らしいと思った生徒が書いた名言がこれです。

「学校の授業では意識せずに和製世界史を教えている」、という視点は教員側も抜け落ちでしまっているのではないでしょうか?

これは私をドキリとさせる指摘でした。

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