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iTeachersカンファレンス2019 その2 【前半】


4月29日に神田外語大学にて行われたカンファレンス。iTeachersの安定のプレゼンはもちろん、今回は広尾学園の高校生のプレゼンも。

・オープニング

いつものように、小池・栗谷先生の軽快なオープニングトーク!今回のテーマは「カウントダウン:COUNT DOWN」。令和へのカウントダウン?新しい教育へのカウントダウン?

・大阪大学 岩居弘樹教授

最初は大阪大学岩居先生のプレゼンから。タイトルは「スマホでここまできるんだから英語の勉強なんてしなくて良いんじゃないの?」という刺激的なタイトル。

Google翻訳、LINE英語翻訳、ポケトークなど翻訳アプリや翻訳機器はどんどん発展しています。

その他にもSpeechify。英文を読み上がるアプリ。複数言語でも翻訳可能

Otter Voice Notes。英語を録音し、そのまま文章化。検索も可能になっています。

Immersive Reader。Microsoftのサービスです。文法や音節を教えてくれます。また翻訳はもちろん、メニューで名詞や動詞などを教えてくれます。

このようにどんどん便利になる言語関係のアプリ。

しかし岩居先生はつぎのように続けます。

「このようなアプリは人間の活動を支援するもの。活動とは、安心して失敗できる場、達成感を味わえる場。体験は教えられない。これからの教員の仕事は、体験へと導くこと。つまり「教員はこれからも必要。役割が変わるだけ。」

・情報通信総合研究所 平井総一郎先生

2人目のプレゼンは平井先生。

「Feedbackで授業改善 Step Up!」

現在目指す2つの学び。それはアダプティブな学びとアクティブな学び。そして学びのゴールはアウトプット。

平井先生がアメリカの「High Tech High」を見学された内容を紹介。

インプット → アウトプット → フィードバック → インプット・・・

成果を重視していた教育から、成長を大事にする教育へ。

最後に「アウトプットで授業が変わる!授業を変える!」と訴えて終わりました。

・玉川大学工学部、小酒井正和教授

タイトルは「子どもたちへ。〇〇できない教師を信頼してはいけない」

〇〇とは何が入るのか?

答えは、コミュニケーション。

小酒井先生の最近の問題意識

①このままだと「教職志望者」がSociety5.0を実感できず、産業社会もITの活用もわからないまま教師になっちゃう!

②日本全国の学校で見られる「教育❌ICTの部分最適化」はじつは「無責任なイノベーターやアーリーアダプターのせいかも

➜産業社会とICTの関わりを想定した学校組織ごとの教育❌ICTの全体最適化を考えなければ!

つまり新たな社会のエリートとは

①技術革新やカネになるネタを自分で見つけて自ら実現しちゃう子

②社会課題のために新しい技術革新をつなぎ合わせて面白そうなことを考えつく子

③AIやビッグデータの力を、世の中の隅々まで活用できる応用力のある子

➜ICT、組織文化・制度変革、人材のスキル・人材のやるきの三位一体の投資が必要

➜社会人へ向けて、子供の発達に応じてICTをどう教育現場に実装するかをきちんと設計しなければならない。

・同志社中学反田任先生・聖徳学園中学高校品田健先生

そして珍しい聖徳学園中学高校の品田先生と同志社中学校の反田先生のコラボプレゼン。テーマは「誰のためのICT」。

【品田先生】ICT導入に際してよくある悩み

導入前:使いすぎたらどうしよう! 導入後:使ってくれない!

この問題点は「誰のためのICT」ということ。

これでは先生のためのICT!

授業のベースを変わっていない。生徒の学習環境も変わっていない。

➜ やりたいことをはっきりすることが大切

➜ 先生だけが便利なICT活用から、主体的・個別的な生徒のための活用へ。環境を整えて機会・経験を与え、生徒を信頼して邪魔せず見守る。

【反田先生】

海外からの日本の学校のICTインフラのイメージ            ➜ 驚くべきほど発展していない。

基本的な学び、知識の習得は、Technologyを活用すればほとんど可能。  

➜それでは学校・授業の意味は?

生徒の要求はアダプティブな学び。これはテクノロジーでクリアできる。

➜生徒が主体的に学ぶためのツールとしてのICT活用。



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