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世界史❌ICT❌AL その1
私が高校の世界史の授業で行っているささやかな工夫を紹介します。
教員になりたての方や、少し工夫をしてみたいという同志の方々のお役に少しでもなれば幸いです。
まずは概要
・学校は田舎の進学校。教科は世界史。主に高校2年生で実践している内容を紹介します。
・学校内のICT整備状況
1 4年前に指定された英語四技能の関係で配備された機器
iPad mini4 55台(そのうち10台は英語教員専用。プロジェクター10台、AppleTV 10台も同様。)
2 学校独自に配備したもの。県から予算を獲得し、30教室にWifiのアクセスポイントを配置。
3 昨年度県から24教室
へプロジェクターを設置、iPad第六世代80台、AppleTV 24台を設置。
教室は2年前に授業をする北館を全面リフォームし、木目のきれいな部屋へと生まれ変わりました。前方右上にあるのがWifi。
教室中央には天井に設置されたプロジェクター。黒板にはシートを貼って移します。セーラーのどこでもシート。
プロジェクターは教室前方右側にHDMIの差し込み口があります。
そして前方にはプロジェクターのリモコンとHDMIのコードを袋に入れてまとめてあります。
さて私の授業では、PCとiPadの両方を使用しています。
iPadはAppleTVでプロジェクターに繋いでいます。
PCはmouse computerのスティックPCを使っています。(mouse computerではいまは生産していません。)
この小さなスティックがPCになっていて、Windows10が入っています。プロジェクターに移された画面が、PCの画面となり、画面の中をマウスを使って動かすことができます。このスティックPCに外付けのHDDを装着。
画面上では、外付けHDDにいれてある世界史の動画や画像などがこのように映ります。
※スティックPCの役割は主に、動画、画像を見せる、パワーポイントなどを見せる(主に文化史)、です。
iPadでは、おもにプリントに書き込む作業をプロジェクターで提示します。
使うアプリは「miyagiTouch」というアプリです。宮城県教育委員会と宮城教育大が共同開発した教育のためのアプリ。
自作のプリントやノートをmiyagiTouchのカメラマークで写真を撮り、そこにタッチペンや指で書き込みます。渡しの場合はiPadProにApple Pencilで書き込んでいるため、超快適です。
書き込む色も太さも簡単に変えられます。唯一の弱点は少し色が暗くなるところくらいです。(生徒からは青で書き込むのが見やすいと好評です。)
板書だと、「今プリントのどこに書きんでいるのかわからない」という生徒の嘆きがよく聞かれます。ところがこの場合はプリントごと動かしているので、どこに書き込んでいるのか一目瞭然。
※iPadの役割は主に、プリントの書き込みとiPadのアプリの使用。アプリはGoogle earthやi地球儀などを使います。
このスティックPCとiPadを切り替えるのがHDMI切替機といわれるものです。
必要に応じてスイッチを押し、画面を切り替えるのです。
そしてこの装置をすべて一つの箱に入れて保管しています。設置するかかりは授業の前にこのセットを取りに行き、授業までに準備をしておいてくれます。
上からスティックPC、HDMI切替機、AppletV。
面倒な準備も、機器のセット化とコンパクト化、そして係の生徒の活躍によりノーストレスで授業を始められます。