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先進校視察#1 近畿大学附属高校
2018年2月7日。
グローバルとICTに力を入れている先進校、ということで近畿大学附属高校に英語科、ICT推進委員の教員5名でお邪魔しました。
近大付属といえば、なんと行っても乾武司先生。
ICT活用でも、教育改革でも最先端を走り続けている先生です。
先進私学と呼ばれる都会の学校の中でも、「iPadを一人1台配りました、でも全然活用できていません」という学校が多い中、近大附属は日本の中でもトップクラスの活用状況と言われています。
今回の訪問は、そのような状況の立役者である乾先生がどのような環境を実際に教育現場で作られているのかを見させていただきました。
近大附属のすごいところは、ICT機器とその活用が生徒の生活環境に浸透しているところ。
授業で使用することはもちろんのこと、部活動、委員会、放課後、あらゆるところでICT機器を使用するマインドが形成されています。
そしてそれを邪魔しない学校のスタンス。
乾先生は次のように語ります。
「全校生徒分の端末の充電を学校が担保するのは不可能。1人1台を実現するには生徒管理とするしかない。使用に制限をかけるほどつまらなくなり、何のために導入したのかがわからなくなっている事例をいくつも見てきた。『新しいものに制限をかけてはいけない。まず自由にやってみて、ダメだったら制限すればよい。ネット世界に生きている彼らのやり方をまず受け止めよ』という当時の学校長の英断により実現した。教育は変化を恐れてはいけない。大人の決断がまず必要。さらに自由な活用を担保した整備は、世界標準であり、日本に欠けている最も大きな要素」
うーむ、やはり乾先生のマインドはかっこいい!
・教室環境が100年前と同じで良いわけがない
・ネット世界に生きる生徒のやり方を尊重
・学びの成果を多様な形でアウトプット
このような思想が、他の教員にも共有されている雰囲気がすごい!
https://www.kknews.co.jp/maruti/news/2017/0410_2b.html
ICT先進校でも、”実は先進なのは1人の教員”というのが多いのが業界の実態。
そのような中で多くの教員が同じ雰囲気を共有しています。
この教員間、学校間の共有こそが、近大附属の強みなのだな、と痛感した視察でした!