見出し画像

【第7回 ほっこり通信】 タイヤ交換虎の巻

《元記事 2017/04/07 掲載》

みなさんこんにちは!
ほっこりLINE通信 第7回は「タイヤ交換について」です。

ドリフトをしているとタイヤ交換の頻度も多いですよね。
だからこそ、しっかり気をつけたいポイントを数点ご紹介します。
 
 
よくあるトラブル、ナットのかじり。
そのまま、外れなくなったり、締めれなくなったり、ボルトが折れてしまったり。

ドリフト走行会や練習会ではこういうトラブルの方が意外と多いんです。
そして意外ですが、ドリフト競技の場でも起きていたりします。(出走不可でリタイヤとなります)

こういうトラブルは日々の気遣いで必ず防げます。


こうなる理由は下記のどれかの場合が多い。

1、使っているナットが悪い
2、スタッドボルトの状態が悪い
3、締め付けトルク管理ができていない
4、タイヤ交換方法が悪い


1、使っているナットが悪い

おしゃれなナットがたくさん市販されていますよね。材質もさまざま。スチール、アルミ(ジュラルミン)、クロモリ、チタンなど。
おしゃれなものはアルミ(ジュラルミン)が多く、熱膨張率が高く、強度も鉄より劣る。
よくトラブルとなるのはコレが多いです。

走行で熱が加わり膨張する→ゆるむ→増し締めする→冷えて縮む→痛む→トラブルが起きる、という悪循環。


サーキット走行をする車両は、通常の走行より連続して熱が加わり負担が大きい。
強度と耐熱性が高い、クロモリ製のナットをお勧めします。

↓ネジ山が潰れているアルミナット

画像1


2、スタッドボルトの素材が粗悪

ボルトの状態が悪く、ナットまでダメになってしまうパターンです。
タイヤ交換をする際には、ボルトのネジ山を軍手でさらっとなでて、目視で状態を確認しましょう。
バリが出ていたり、ネジ山が潰れていたりしたら、早めにスタッドボルトを交換することをおすすめします。
そのまま使っていると、ナットがダメになってしまったり、ナットが外れなくなったりします。

そして一つのナットのネジ山が怪しくなったらそれはマーキングして使わないこと。ボルトも同じく。
そういうものをダマシダマシ使っていると伝染して、他のナットやボルトも痛めるからです。

「なんか締めるのがシブイなぁと思いながら使っていたら、気づいたら全部かじっていた!!」という人がほとんどです。


3、締め付けトルク管理ができていない

トルクが弱すぎても強すぎてもダメージがあります。
適正トルクで締めましょう。トルクレンチ使用をおすすめします。
トルクレンチやエアゲージは精密機器です。衝撃を与えると精度が狂ってきます。丁寧に取り扱いましょう。


4、タイヤ交換方法が悪い

タイヤを取り付ける際にボルトにゴリゴリとひっかけながら交換している人がいますが、それはダメ!
重たいけども、タイヤが車体に完全に付くまでホイールとボルトを接触させないように装着してください。
そして最初からインパクトでナットを締める人がいますが、そのやり方は必ずボルトとナットを痛めます。手で数回転締めてからインパクトを使うようにしましょう。
ナットを締める際は対角に。インパクトで完全に締めないで最後はトルクレンチで締める。

小さなことですが、これらを適当にしていると確実にダメージは蓄積します。


タイヤ交換の荒さは、その人のナットとボルトを見たらすぐ分かります。
小さなことにこだわりと気遣いのできないドライバーは、運転技術もそれなり、ドライバーとしての品格もそれなりです。


「意識してこだわり、気遣いができるかどうか・・・」


自分で階段を上がっていける人になるか、
人にアドバイスもらわないと上がれない人になるか、

これは思考力として大きなライン。


ドリフトだけでなく何に対しても言えることだと思います。

小さな気遣いを常々のタイヤ交換でしていれば、すべて防げるものばかり。
次にタイヤを交換するときに、今までよりちょこっと気遣ってあげてくださいね♪

いいなと思ったら応援しよう!