【第5回 ほっこり通信】ピットインする勇気
《元記事 2017/03/20 掲載》
みなさんこんにちは!
ほっこりんごLINE通信 第5回は【故障センサー】について書きます。
『体が重くて喉が痛い、風邪かな?』
風邪をこじらせる前に気づくことができると、予防ができ、こじらせずに済ませることができますよね?
それの車版が【故障センサー】
そして第2回でも書きましたが、車の中にガタガタするような物を置かないこと。
いつも乗っている自分の車だから、様子を気にする癖をつけること。
それができていれば壊れる前に前兆をキャッチでき、大きなトラブルを防ぐことができます。
⚫️ホイールナットの緩み
フロントタイヤならハンドルがガタつく、フラフラする、普段しない音がする。
リヤタイヤの場合は、車がフラフラする、ガタガタ音がする。
スピードが上がるにつれて音や振動が大きくなる。(回転に音と振動が比例する)
緩んだ状態で長く走ると、ハブボルトやホイールが削れ合うため、ハブボルト全交換が必要になったり、ホイールが削れたりします。
走行中にタイヤが取れれば、周りに多大な危害を加える加害者になってしまいます。
車両も、ローター破損、下回り破損、酷い場合はショック曲がり・折れなど、大きな損害を被ります。
緩まないような点検も大事ですし、タイヤが外れる前に気をつけていれば感じとることができます。
⚫️フロントのガタつき
ブレーキを踏んだ時の感触がおかしい。
ブレーキを踏むとガタンと音がする。
ブレーキを踏むとフロントタイヤが前後にずれる感じがする。(外から見るとより分かりやすい)
簡単にブレーキロックする。(以前はしていなかった、なら特に怪しい)
テンションロッドの緩み、ピロまたはブッシュのへたり、テンションロッドブラケットのガタ。S13だったらコアサポートのスポット剥がれ。
これらがガタついたまま放置して走行した場合、走りに悪影響が出てくるのと同時に、ステアリングラックにもダメージがきます。そして、無事なブッシュ系にもダメージが溜まり、消耗が激しく進みます。
緩むはずのないものらが緩みやすくなります。
⚫️リヤナックル割れ(またはリヤメンバー割れ)
※特にシルビア系
これも割れる前に分かります。
走っている時に車(特にリヤ)フワフワする感じがある。
アクセルオフで転がしてる状態からアクセルを踏み込むと(負荷をかける)、左右どちらかにくにゃんと車が曲がろうとする。(ケツがずれる感じ)
これは確実にきているので、即走行中断して点検してください。
※そのまま走ると割れます。割れたら走行不能になるし、他のパーツも被害に遭うことも。
ジャッキアップして電気で照らしながらナックルのよく折れる部分をしっかり点検すれば、小さなクラック(ひび割れ)も目視で分かります。
リヤメンバーのクラックも目視で確認できます。
クラックが入っている状態では走行しないでください。間も無く割れます。
軽度のクラックの場合は自走できる場合もあります。その際は、急激な加減速はしない、路面の凹凸を拾わないように走るように気をつけてください。
リヤナックルは、凹凸の激しい場所を横向きで走ると割れやすいです。そして凹凸した道を走らなくても疲労が溜まり割れやすい、シルビア系のウィークポイントでもあります。
凹凸の激しくないコースばかり走っている人でも割れます。
割れる箇所は決まっているので、走行会前にここをチェックするクセをつけておくと安心です。
どれも完全に壊れる前に感じることができるものです。
走行中に壊れると、周りに危害を加える可能性の高いものばかり。そして、危害を加えなくても迷惑は確実にかけます。
あれ?いつもとなんか違う?
いつもと同じように走ってるのになんかできない!?
いつもしない音がする?
『気のせい』で済ませないでください。
いつも乗っている自分の感覚を信じてあげてください。
おかしい、と感じてから
『あと1本だけ』と走ってしまう人と、
すぐに止まれる人。
何かあった時に大きな差となります。
日光であった事故、他にもサーキットではたくさんの事故が起きています。
予兆がないトラブルもあるけれど、
予兆があるトラブルもたくさんあります。
みんなが止まれるドライバーになれば結果は違ってきます。
1本ぐらい捨ててでもサーキットは逃げません。
走りたいという自分の欲だけで、周りの人に迷惑をかけないで欲しい。
そして自分の車をもっと思いやってあげてください。
車や周りの人の安全を大切にできるドライバーになってほしいなと思います(^-^)
【故障センサー】、突然は磨かれません。
日々、気にかけて運転しているからこそ、大事の時に役立つレベルのセンサーに育ちます。
日頃の習慣で、運転は変わります。
ぜひトライしてみてください(^-^)v
⚫️おまけ
・リヤナックルはコレのことです(銀色のパーツ)
・この部分が割れます
・補強を入れたものと割れたものを比較
シルビア系に乗っている方は、必ずいつか割れます。
予め補強を入れたものを装着することを強くおすすめします。
ジャッキアップし電気を照らしながらじっくりと点検すると、小さなクラックでも発見できます。
しばらく車両のことやマナーのことが続いているので、次回はドライビングをテーマに行きます(^-^)
お楽しみに!