【第2回 ほっこり通信】馬の気持ちになって
《元記事 2017/02/24 掲載》
みなさんこんにちは!
ほっこりんごLINE通信、第2回。
今回はマシンのことを書きます。
『そんなの当たり前じゃん』って人もいると思うけど、当たり前のことこそ改めて知る機会って少ない。
だからこそ、こういう機会にみんなで考えていきましょう(^-^)
長いです!心して読んでください。
サーキットを走る前に点検、してますよね?
もし、していない人がいたら、しっかり反省してかださい。本人だけじゃなく、同じコース上にいる他の人を危険に晒すからです。
さて、何を点検してますか?
・ホイールナット
・ドレンボルト
・エンジンルームを一通り
・オイル量
・エアー圧
最低限、これらは走る直前に確認してほしい。
※人にかける迷惑の度合いが大きいほど上に書いてあります。
事前に確認していても走行直前にもう一度確認です。
前日に確認したから…
最近オイル変えたから…
ってのはダメよダメダメ。
エンジンオイル変えたばかりだったのに、サーキットに向かう途中にゆるやかに漏れていてブロー直前だった人。
→そのまま走り続けたらエンジンがブローします!
前日にエアーチェックしたのに、サーキットに向かう途中にスローパンク。
サーキット走行中に『車がおかしいんです』と言いにきた生徒さん。
→フロントタイヤがパンクしていてどアンダー
安心して楽しく走り、無事に帰るためにも、
現地で走る直前にチェックしてあげましょう!
これはだいぶ昔の私の体験談ですが、
ショップさんがミッションオイルを入れ忘れ、いつもしない音がして走行中断。そのまま走っていたらあわやミッションブロー、ということもありました。
そういうのを気づくためにも
車内、エンジンルーム内には固定されていない物を置かない。
普段聞かない音に早く気づくことで、いろんな異変を感じ取ることができるからです。
走行中のスクール生徒さんの車内にはいろんなモノがあります。
後部座席に荷物がゴロゴロ
トランクからガタンガタンと荷物の音がしたり
ペットボトルがドリンクホルダーに刺さっていたり
ダメよ、ダメダメ。
走る前の心構えから変えていきましょう!
車に気遣いや関心を持つと、もっと状態をよく知れる。
よく知れれば、最小限の被害でトラブルは防げる。
もう古い車たちだからね、気遣いないとすぐトラブります。
いい走りをしている人は、確実にそのあたりの気遣いレベルが違います。
逆にいつもトラブルや、乗りにくそうな車に乗っている人は、そういう意識が低い。
私が走り始めた頃は普通の女の子でした。
バンパーが外れることも知らない『純真無垢な女子』(笑)
ネジを締める緩める時『緩める時は戻すの”も”』といちいち言いながら”も”の字を指で書いてた。
(”も”という字を書く方向が緩める方向)
最初は何もできなかったし、何も知りませんでした。
でも少しずつ関心を持ちやれることがどんどん増えました。
今は
・ブレーキパット交換
・ショック交換
・デフやメンバー交換
・タービン交換
・タイヤ手組み
・ミッション交換(これは地べたは無理!笑)
・ロールバー組んだり
・一通りのメンテとか
ほぼほぼ自分で、地べたで、できるようになりました。
遠征先では、少し走ってギアが合わなかったら次の走行ヒートまでにデフ交換したり。
できる人からしたら、そんなのヨユーじゃん!と思う内容です。
でも、できない人からしたら大変なこと。
車やメカをなーんにも知らないコムスメでもできるようになったのです。
自分、文系っすから。
自分、走る専門っす。
乗るのは自分、走るのはマシン。
人馬一体。
労わり、もっと知ろうと思ってあげてほしい。
なんてったって
一般道では考えられない走りをし、車も乳酸たまってます。
車のことを知ると走る幅も広がるし
(馬の気持ちが分かれば走りの幅が広がるでしょ)
格段にもっと楽しくなります!
(人馬一体に近づくのでさらにいい走りができる!)
いきなり難しいことからじゃなく、簡単なものから興味を持ち、自分のマシンが一つトラブるごとに勉強していくつもりで大丈夫。
騎手のような気持ちでマシンと付き合ってあげてください。
《今日のふろく》
ドリフト競技に参戦していた時のチェックリスト。
1人で参戦している時も必ずやっていました。
競技中に壊れたら悔しいし、余計な心配を抱えて走りたくないから。
これのおかげで、防いだトラブルもたくさんあります。
(ドラシャ、ナックル、アーム類、など)
【大会前 チェック箇所リスト】
・オイル全替え
・冷却水量確認
・漏れチェック(水油、ギアボックス)
・パイピング&バンド確認(ゴム亀裂チェック)
・ハンドリングガタ確認(左右方向ガタ)
・ハブガタ確認(上下方向ガタ)
・テンションロッド緩み確認
・タービン緩み確認
・リヤナックル割れ確認(補強してあっても)
・ドラシャ確認(グリス漏れ、カップ膨らみ)
・アーム確認(止めネジ緩み、曲がり、ガタ)
・ブッシュ確認(ロアアーム、ギアボックス)
・ブレーキホース確認(亀裂)
・ワイトレ増し締め
・各部緩みチェック(デフ、排気系、他)
【競技期間中 毎朝確認】
・エンジンオイル量または交換
・アーム確認
・ナックル確認
・ドラシャ確認
・テンションロッド確認
・ワイトレ増し締め
・パイピング確認
・洗車、タイヤカス取り
『ドリ車は壊れるもんだ』ではなく
『壊れない人には理由がある』と思ってみてはどうでしょう?
もうみんな旧車なんだから、ね(*^▽^*)