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はるたま
2020年9月20日 16:31
(どうか、蜘蛛も蛇も…ううん、魔物とかおかしなものは、出ませんように!)イルの後を心の中で両手を合わせて祈りつつ渚は着いていく。「もうすぐだぞ。」休憩しながらもう3時間くらい歩いただろうか、歩き疲れてきた渚は、いいかげんいやになってきていた。が、もうすぐ村というその一言でほんの少しではあるけど、渚には周りの景色を見る余裕ができてきていた。なるほど、道も最初の頃より広がってきている
2020年9月19日 16:38
「行ってきます、おじーさん。」渚はわくわくしながら、イルの後を追う。「わあー、きれい!」家は山頂近くの森の中に位置していた。そこから続く道は木漏れ日が降り注ぐ木々のトンネルの道。絡み合う木々。枝の隙間からは真っ青な空が見える。家の前から村に向かって続いていると思われる小道の両側は、草と野花の絨毯。(季節は春か初夏ってところね。)「うーん、いい気持ち!」渚はそのすがすがしい空