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ピアサポート研修2日目
2/14は、京都府ピアサポート研修2日目を受講してきました。
理事のやまさこさんと一緒に受講してきました。
専門研修はこの日で終了します。
10時30分am~17:00pmまでと、かなりハードな研修でしたが、頑張って受講してきました。
ピアサポーターとして働くということ
まずピアサポーターとして働くということについて、働くうえでの留意点などについて学びました。
守秘義務や、協調性の大切さや、報告・連絡・相談の大切さについてなども学びました。
講義の後の演習では、それぞれが自分の仕事で気をつけていることや大切にしていることなどについてもシェアし合いました。
私と同じように精神障害の当事者の方は、働く時間も雇用先に考慮してもらいたいという事を話されていました。
また仕事のストレスを話せる場など、安全基地が大切だという意見も出ました。
私もそれはとても大切なことだと思いました。
安全基地があれば、人は回復し、安心して飛び立つことができるからです。そんな思いで、やまさこさんや東京、群馬の理事と一緒に、「心の安全基地づくり」の会のSafe Space ほっこりの活動をしています。
午前中は、ピアサポートを活かす雇用についても学びました。
ピアサポート加算や助成金の事など、お金に関することを主に学びました。お金に関することは苦手な私。ちょっとしんどかったです。
でも大切なことですよね?なので頑張って学びました。
セルフマネジメント
昼休憩をはさんで、午後からは、セルフマネジメントとバウンダリーについて学びました。
この講義と演習はとても興味深かったです。
セルフマネジメント=自分の体調をできるだけいい状態に保つこと。
これは、ピアサポート活動だけでなくて生活を続けていくうえでとても大切なことです。
私はストレスなどの負荷がかかると、心のバランスが崩れてしまいがちです。
いかに体調よく過ごせるか?というのは自分の課題でもあります。
メンタルの状態を整えるためには、栄養バランスのとれた食事を摂ることや、休息、そして十分な睡眠をとることがとても大切だと思います。
私もそれらを意識しています。
講義では、ピアサポートをするうえで悩み事などが出てきた時に、安心して相談できる人や場の必要性についての話もありました。
これにはすごく共感しました。
第三者の視点からの意見を聞くことで得られるものってあると思います。
またピアサポート活動で生じたもやもやを相談できる人や場があるって、すごく重要だと思います。そういう人間関係を普段から築いておくことが大切なのだと思いました。
バウンダリー
バウンダリーとは「私」と「他者」という人間関係の境界をいいます。
「お互いのバウンダリーを尊重することで、ほどよい距離の人間関係を続けられます。
境界というと冷たく感じられるかもしれませんが、自分を守ってくれる大切な考え方です」と講義では学びました。
バウンダリーを考えるうえで、連絡先を交換することは問題になってしまうことがよくあるそうです。
ピアサポーターと利用者の距離が近くなるために連絡先交換することが必要になる場面もあるそうです。でも、できるだけ個人の連絡先は教えない方がいいそうです。「お金を貸してほしい」とか、深刻なトラブルに発展することもあるからだそうです。 そんな場合でも職員がいることで間に入って話をうまく調整してもらえることもあるそうです。
このバウンダリーについては深く考えさせられました。
私はクリニックのデイケアに通っていて、何人かのメンバーさんと連絡先交換をしたのですが、そのメンバーさんたちとトラブルになってしまったことが多々ありました。
依存されることがあったのです。
早朝に電話がかかってしまったこともあります。なので今は、よほどのことがない限りメンバーさんとは連絡先を交換しないようにしています。
人との距離を上手にとることって、難しいけどとても大切なことなのですね。勉強になりました。
チームアプローチ
午後にはチームアプローチについても学びました。
専門職とピアサポーターが、連携して活動することの大切さについて考えさせられる講義と演習でした。
ピアサポーターの強みはピア(仲間・当事者)として、患者さんの気持ちを想像して共感できるということです。
そして、患者さんの気持ちを理解できることによって、患者さんの気持ちを専門職に代弁することができるということです。
これもすごく納得しました。私はもう20年間も、精神科にかかり服薬しているのですが、主治医が薬を増やそうとしたりするときにはいつも、「先生は飲んだことがない薬をどうして私に勧めるのだろう?」という疑問がわきます。
演習では、「薬を勝手にやめてしまった患者さんにどうアプローチするのか?」「そのことを専門職に伝えるか?」ということについても学びました。 難しいですよね?これ。
勝手に専門職に伝えたら、患者さんとの信頼関係にひびが入るような気もするし、でも服薬はとても大切なことだし。
みんなで色々と意見を出し合いました。
研修で学んだことをどう活かせるだろう?
そんなこんなで7日と14日に、ピアサポート専門研修を受講しました。
修了証書は、後日郵送して下さいます。 一緒に受講した理事のやまさこさんも私も、ピアサポーターとして今すぐ何か活動を始めるわけではありません。
やまさこさんは精神障害の当事者ではないし。
でも基礎研修や専門研修での学びは、「『心の安全基地』を創りたい!」「寄り添える人になりたい!」と考えている私たちの心に何かを残してくれました。
そしてたくさんの気づきを与えてくれました。
今当事者でなくても、いつ自分が心の病気にかかったり、あるいは家族が罹患するとも限りません。
そんな時に安心して話せる場を持っておくことってとても大切なことではないでしょうか? かなり大変でしたが、障害者ピアサポート基礎研修・専門研修を受講出来てよかったです。
素敵な出逢いもたくさんあったし。
学んだことをどう活かしていくか?そのことを意識しながら、Safe Space ほっこりの活動をこれからも頑張っていきます。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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