心の安全基地って？
心の安全基地って？
私たちSafe Space ほっこりは「心の安全基地づくり」を目的として活動している会です。
でも「心の安全基地」ってどんなものなのでしょう？
それは本当に必要なのでしょうか？
その人を１００％受けとめること
ゼロ秒思考の考案者で、アクティブリスニングの提唱者の赤羽雄二さんは、「心の安全基地」について次のようにおっしゃっています。
「心の安全基地とは、あれこれ指示をしたり、意思決定をしてあげたり、よかれと思ってあれこれ先回りしてあげたり、心配してあげたり、期待したり、見本を見せたりすることではありません。 その人を１００％受けとめること。ただそれだけです」
その人を１００％受けとめること。
それはありのままのその人を受けとめることですよね。
簡単にできるようで、なかなか難しいですよね。
私達Safe Space ほっこりは、そんな「心の安全基地づくり」をすることと、心の安全基地づくりを全国に広げていくことを目指しています。
心の安全基地はなぜ必要？
でも「心の安全基地」ってそもそも必要なのでしょうか？
必要だとしたら、なぜ？
精神科医で作家の岡田尊司さんは、著書の『愛着障害 子供時代を引きずる人々』の中で、愛着障害を克服するためには、
①心の安全基地を持つこと
②語り尽くすこと・書き尽くすこと
③社会的役割を持つことが必要だ
と書いておられます。
「心の安全基地」はベースキャンプのようなものです。
外の世界に飛び立って行って、疲れたり傷ついたりしても、そこに帰れば、また元気を回復できる、そんな場です。
それが家庭・家族だったら理想ですよね？
でもなかなか家庭・家族が安全基地の人は少ないのではないでしょうか？
ある人には行きつけのカフェだったり、ある人には行きつけのBarだったり、本屋さんだったり、図書館だったり。
主治医やカウンセラーさんが「心の安全基地」という方もおられるでしょう。
美術館や映画館が「心の安全基地」という人もおられるかもしれません。
とにかく「心の安全基地」を持つことは、とても大切です。
約20年前、「心の安全基地」がなかった私は、統合失調症という病を発症してしまいました。
あの頃に自分を100％受けとめてくれる「心の安全基地」があったら、私の人生は、違ったものになっていたかもしれません。
「心の安全基地づくり」 「心の安全基地づくりがしたい！」そんな私の思いに賛同してくれた仲間と共に、Safe Space ほっこりという会を立ち上げて、活動しています。
私たちはNPO法人化を目指して活動しています。
毎月一度、一乗寺の珈琲焙煎処桃栗さんで「心の安全基地づくり」の活動として、ミュージシャンの方や、コーラスをされている方や、声楽家でピアノ教室をされている方など、多彩な方達をお呼びしてきました。
皆さん私たちの活動に共感してくださり、活動を応援してくださる素敵な方々です。安全基地をともに創り出し、それを楽しみに、仲間が集まってきてくれています。
5月には、発達障害の当事者で、プロのナレーターで、「発達障害で『ぐちゃぐちゃな私』が最高に輝く方法」の著者の中村郁さんの講演会をしました。生きづらさを抱えながらも、ナレーターというお仕事をされていて、同じ悩みを抱えた方も、中村郁さんのお話を伺い安心でき、勇気をいただき、大好評でした。
9月には、ひとまち交流館で、やまさこさんのカードリーディングのイベントをしました。占いというのではなく、タロットカードというツールを使って、自分の心を見つめる、自分の心の声を聞くという趣旨でした。こちらもおかげさまで、大好評！
10月には、ハウス結さんを会場に、ドイツ人の女優で、モデルで、アーティストのフランチスカ・ローザさんのコンテンポラリーダンスを開催しました。ギターの伴奏は、統合失調症のTo Yukawaさんがしてくださいました。とても素晴らしいパフォーマンスで、来てくださった方も心がほぐれ、感動し、喜んでくださいました。こちらもチケットは完売で、開始前からワクワクしました。今までの活動とは少し違うダンスでしたが、こちらも大好評で皆さんの心がワクワクした一日となりました。
今後も、一乗寺の桃栗さんのイベントを中心に活動していきます。多くの方の「心の安全基地づくり」として、ご協力してくださる方々とともに、様々な会場で活動を広げていきたいと思います。
年内の桃栗さんでの活動は、
11月9日（土） 16：00～18：00に、「なんでも話そう！のカードリーディングもあるよ！」参加費500円。カードリーディングを希望される方は、別途500円要です。
12月14日（土）16：00～18：00に、イヤーエンドパーティー。お菓子かお料理を持ち寄りです。フルートの演奏も有ります。参加費500円です。
来年は桃栗さんでの活動を中心にしながら、オンラインでのイベントもできたらと考えています。
「友達が欲しい」「誰かに話を聞いてもらいたい」そんな思いを抱えている人の「心の安全基地」にSafe Space ほっこりがなれるように、理事のみんなと頑張っていきます。
これからもよろしくお願いいたします。
最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
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