見出し画像

『虐待児の詩』 映画を観た

『がむしゃら』


誰も悪くないし・・・誰も悪い・・
 
中学時代、家庭内不和、いじめ、レイプ
 
これは、ある1人の心的障害を抱えて生きてきた
普通の女の子のドキュメント
 
ドキュメントとはいえカメラが回っている以上、そこには演技がある。
 
だが、勘違いしてはいけない。
 
心的障害を持つ者にとっては、何処にもリアルなどない。
何故なら、生きて行くこと、そのすべてが演技なのだから。
 
いや、言い換えるとそのすべては内在する多重な人格によるリアルでもある。
 
このドキュメンタリーは、精神的に満たされて育った人は見ない方が良い
 
何故なら、その本質は理解不能だろうし、嫌な思いをするだけかも知れないだろうから。
 
僕の経験上、心的障害を抱えて生きることの辛さは、心的障害を抱えたことのある者でしか理解できないだろうと思う。
たとえそれが、どんなに親しい、信頼に値する人だったとしてもだ。
 
成人してから社会的ストレスや自然災害などで心的障害を抱えた人が見てどう感じるかは、僕には分からない。
 
だけど、どんな形にせよ、幼少期(中学時代を含む)に受けた、ある種の虐待によって心的障害を抱えて生きている人達には、是非、見て欲しい。
 
きっとそこには、抱え続けている障害を乗り越えるためのヒントがあるかも知れないから。
 
そして、心の病を治す薬など何処にも存在しないことに、早く気付いて欲しい。
 
その唯一の治療方法は、自分自身で、心痛を乗り越えることしか無いのだから。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?