見出し画像

『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

「戦争孤児」


少年は リンゴを掴んで 走った
心臓が 止まりそうに成るまで 走った

スリルや快感を 求めた訳ぢゃ無い
ストレス発散の 衝動なんかでも無い

生きる為に 走った

##戦争孤児

少年は 盗んだリンゴを
囓らずに 見詰めていた

少年は 真っ赤なリンゴに キッスをした

飯も食えず 明日も見えぬ
戦後の日々を 暮らして居た

人々の 心を

この歌が 癒やしたの だろうか・・




いいなと思ったら応援しよう!