見出し画像

『虐待児の詩』 青い鳥の記憶

「独り蹲る」


助けて欲しくて 声上げた
誰も居なくて 泣き出した

声は 闇に吸い込まれ
音は 誰にも聴こえない

##独り蹲る

厭りする程の 人混みに
押し退けられて 蹲っても

聞こえぬ振りで 通り過ぎる
気付きかぬ振りで 去って往く

独りっきりで蹲る

何処に居ても
誰と居ても




いいなと思ったら応援しよう!