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夢の続きが見られる幸せ

昨日の店舗予選を勝ち上がりました。
決勝の相手は女性三人。
今まで女性に囲まれて良かった試しはありません。メンバーが発表された瞬間は「まずい!」と気持ちが暗くなりましたが、結果はどうあれ自分らしい麻雀を打とうと考えました。

東1局。僕は起家です。ドラは1s。

3巡目に123三色を見越して1枚4pを外しています。
で、宣言牌は4p。
打1pでいいんじゃないかな?と思ったんですが、気がついたら4pを切っていました。
結果、2pで出アガりできて12,000点の和了。

今日のテーマは「柔らかく打つ」だったんです。
手役や自分の決めに固執せず、状況に合わせて自在に打つ。
こないだの夏目坂でいろんなことを経験したので、それを糧にしようと思っていました。

でも、1日を通じてこの局だけ、我を強烈に卓へ乗せました。
どうしてもこの局は好きな三色で勝負したかった。
順位取りの麻雀だからこそ、大きく打つ。
特に東1局は点数的なしがらみがないので、のびのびと。
師匠の教えです。

この手が決まったあとは、リーチを打ちたい手を必死に我慢してヤミテン。
我を滅し、とにかく取りこぼさないゲーム回しに終始しました。

しかし、上家の庄田さんにしっかり打たれて終盤に追い込まれる格好になりましたが、薄氷を踏むような勝ち筋が…。
僕が勝てる時はこんな紙一重のことが多い気がします。

「今年は時間がかかったね。」
と最強戦担当のスタッフさんに声をかけてもらいましたが、戦っている本人としては、
「今年は無理」
と言う思いが強かったです。
でも、諦めなければ道が繋がるものですね。

これで、2020年に北海道最強位を獲ってから5年連続でチケットを手にできました。
私の実力から考えれば出来過ぎです。
が、チケットを手にしたからには、誰も成し得たことがない2度目の戴冠を目指します。

遠征帰りの好気配

どうやったら東京で得た熱を冷まさずにこの日を迎えられるか。
そんなことをずっと考えていました。
幸いと言うべきか、仕事が忙しくてあまり麻雀を打つ時間がなく、今日まで熱を減衰させずにいられたのかもしれません。

しかし、直前の麻雀は酷い成績で。
金曜の最強戦練習会は散々な出来でした。
木曜に西野拓也プロの顔を見に行った時もコテンパン。
全く良くなる兆しなどなく、「今回もダメなんだろうな」と心は暗いままでした。

麻雀最強戦に関してはチャンスがある限り何度でも予選に参加するのですが、負けの結果が続くたびに「負けに慣れる自分」が怖くなっていました。
それだけはいけない、と思い、春からずっと心を強く持ちたいと願っていましたが、少しでもうまくいかないと言い訳を探すような打ち筋に向かってしまっていました。

結果が出なければ競技の世界を諦めなければいけないかな。
今年はそんなことを幾度となく思ったのです。
でも、夏目坂で打つという貴重な経験が叶い、その直後にこうやって結果が出た。
嬉しいという感情はなくて、ホッとしている気持ちが大きいのです。
そのせいなのか、仕事をしに自宅へ戻ってから、2時間くらい動けませんでした。
本当は望月プロに会いに行きたかったんですが…WROTLに障るといけないので泣く泣く諦めました。
無理が効かないのは鍛錬が足りない証拠ですね。


麻雀最強戦は、僕の人生を変えてくれたもの。
二十歳の時に経験した東京での読者大会の経験が、今の自分の原点なんです。
たくさんの方に知り合うことができて、自分の人生に厚みを持たせてくれました。
できることなら、あの夢の続きをまた見てみたい。
その思いひとつで今年もここへ辿り着きました。

とにかく東京が恋しいので。
あのスタジオをもう一度目指します。
東川さんに観戦記を書いてもらうんだ!

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