幸せ。
今日は、ハートランド札幌店で望月雅継プロの来店イベントでした。
憧れであり、大好きな打ち手である望月プロ。
ここ最近の麻雀は、この日のためにあったのではないかと思うくらいに、今日という日が本当に楽しみでした。
今期、私には帝氷戦選手の席がないので、望月プロと確実に卓を囲むチャンスがあるとすれば今日だけ。
そういった意味でも、大切にしたい1ゲームが待ち遠しかったのです。
しかし、今日の入り方は最悪。
ノー和了3着、トビラスを2ゲーム食らってフラフラ。
赤もドラも来ない。
イーシャンテンで先手を取られ、一発で相手の和了牌を掴まされる。
先手を取れても和了牌にだけ出会えない。
今までもこんな日は何日もありました。
前に出ようがオリようが、何をしたって点棒が減っていく。
ただ、トビラスの2回目を食らっている中で思い出したのです。
こんな日は、流れに任せておくこと。
ジタバタすればするほど深みにはまっていく。
ならば、浮かぶ瀬に寄るまで、力を抜いて流されてみる。
体勢が悪い時間の経験はしておくものですね。
その後、他家のあるわずかなミスから体勢を立て直して1、1、2着。
力を抜いた途端に歯車がガチっと嚙み合った感覚を得ました。
と、ここで念願の望月プロとの1ゲーム。
僕にとってはとても良い時間帯でこのゲームを迎えた気がします。
結果的には2着目だった望月プロを何とか交わしての2着でしたが、結果なんかは横に置いておきたくなるほど、この1ゲームで得られたことは少なくありませんでした。
ヌルい牌を打てばしっかり咎められ、息を抜けば攻め込まれる。
強者に共通した「隙のなさ」と「手数のバリエーションの多彩さ」が凝縮されたような局が続きました。
やっぱり望月プロってすごいなぁって感じるとともに、ここに身を置いていられることになんとも言えない幸せも感じていました。
こんなに幸せな感覚に包まれたのはいつぶりだろうか。
麻雀をしていて「楽しい」という感覚はいつも持っていたけれど、「幸せだ」ということを感じたのは珍しいな。
次の瞬間、僕の目の前には18歳の頃に通い始めた頃のハートランドが見えていました。
ガッチガチに緊張しているのに、それを隠すために必死で背伸びをして麻雀に食らいついていた若い頃。
素敵な先輩たちに囲まれて、いつかこの人たちを向こうに回して渡り合ってみたい、出来るなら超えてみたいと夢見ていた頃の自分をそこに観たような気がしました。
僕にとって、土田先生が作った夢道場が「学びの場」とすれば、喜多さんのハートランドは「育ちの場」。
卓も、お店の佇まいもきれいになったけれど、その原風景が深いところでは変わっていないんだなと感じられたのが、今日感じた幸せの正体なのかもしれません。
自分の麻雀がガチっと噛み合った、そのきっかけが得られた一日。
そして、下手くそでめちゃくちゃだったけど、とても力強かったあの頃の自分に出会えて楽しかったです。
そのきっかけを与えてくださった望月プロと、その場を作ってくださったハートランドの皆さんに心からお礼申し上げます。