北海道最強位になりました。
この度、竹書房主催の麻雀最強戦にて、今年の北海道最強位になることが出来ました。
帰宅して一息ついてから改めてアーカイブを一通り見直しましたが。
何しているんでしょうかね、この人はw
という感じです。
そんな私の心情をよく喜多本部長が拾ってくださいました。
皆が想像する「最強位」という言葉には全くふさわしくない体たらくで、本当に恥ずかしい限りです。
本当はアーカイブからキャプションして詳しくその時の心情を述べようかとも思いましたが、コンプライアンスの壁がありそうなのでそれは今度にするとして。
今回の大会を実際に戦ってみて、気が付いたことと反省すべきことがあったので、それについて記しておきたいと思います。
喜多本部長が配信の中で、私が競技麻雀に接している時間が長いというお話をされていましたが、私は18の時に土田浩翔プロが主催する勉強会に参加し、以来これまで20年以上、札幌の競技麻雀界の片隅で麻雀に触れてきました。
喜多本部長曰く、私は「悪ぶるけど、本来の性格は安定志向」で、「他人にあまり弱みを見せない割にさみしがり屋」で、なおかつ「無頼を気取る割に一人でいられない」と。要は支離滅裂な性格をしている、と、分析されています。
これ、ほとんど当たってます。
その上で、相応のキャリアを積み、年齢的にも中堅からベテランの時間帯に差し掛かったことで、他人の麻雀に対する受容性を高めて、相手の心情をしっかり慮ることで、さらなるステージに自分を高められるだろう、というアドバイスを今年に入ってくださいました。
それについて、一つ、反省をしなくてはいけないなと思うことがあります。
私は、これまで麻雀プロに対してとても否定的な立場をとり続けていました。
もちろん、そういう気持ちになるきっかけになったことは様々ありました。
しかし、この度放送対局に出ることになり、私にとってはまさに極限状態の中で、息も絶え絶えになりながらなんとか走り抜けることが出来ましたけれど、自分の麻雀の強いところも弱いところも、それをすべてさらけ出して戦っている麻雀プロのなんと大変なことか、これまでの考えをすっかり改めなくてはいけないなと、反省するに至りました。
それだけではありません。
北海道の競技麻雀界において、この麻雀最強戦は、喜多本部長が昔から我が子のように育ててきたタイトル戦です。
物心両面において、まさにライフワークのように「北海道最強位」というタイトルを大切に育ててきたもので、私もその一部始終を眺めてきたつもりです。
ただの夏の風物詩としてのお祭り大会ではなく、今日ではタイトル戦という名にふさわしい環境を整えられています。
日本の麻雀界には、そうやって自分の人生の時間の多くを消費し、自分のためだけではなく誰かのためにその身を捧げている方が大勢いらっしゃいます。そういったことを実感するにつれ、これまでの私の言動や考え方はしっかりと総括して改めなくてはならないと感じています。
今後は、自分を律するとともに、誰かの麻雀を否定したり見限って切り捨てたりすることなく、麻雀を愛する同志の思いをしっかりと感じられるような打ち手にならなくてはならないと思います。
さて。
ようやく決勝の余韻が醸し出す吐き気が少し収まってきたので。
今日の最大の凡プレーになりかねなかった局面について一つだけ。
決勝東2局2本場。
自分の親番で2局続けて5,800を和了って連荘中。
トップ以外は全く意味がないので、一人で点棒をかき集められる親の連荘は本当に強い。
しかし、どちらも裏ドラが乗って12,000になっていないので、運気上昇中とは感じながらも、「なぜ裏ドラが乗らないのだろうか。もしかしたらこの後落とし穴が…。」ということで、一抹の不安を感じていたところ。
ドラが9ソーでこの配牌を受け取る。
どえらいチャンス手。北から切り出し、ここに7ソーを持ってきて4ソーと振り替え。
ここに5ソーを自摸って、あろうことか打7ピン。
一瞬、3ピン切りと迷ったのだけれど、前述のとおり「裏ドラが乗らない」などという贅沢な悩みを払しょくできずに次の局のセットボタンを押しているのだから始末に悪い。
素直にピンフにならない3ピンや9ソーの自摸を想定してしまい、最高めである678の三色を見落とすペナルティもの。
配信の中で喜多本部長が指摘していた通り、好調時には自摸は縦ではなくて横の傾向が強い。
わかっているのにそれができないのが、もうすでに我を失っている証拠。
しかし、神様はそんな私に一度だけ蜘蛛の糸を垂らしてくださった。
次巡、7ピンを引き戻すのである。
「あんた、この宝物をなぜに手放すのですか。しっかりお持ちなさいよ。」
空耳ではなく、しっかりと聞こえた牌の声。
思い直して打3ピンで
とし、カン6ピンを引き入れて気張らずにスッとリーチ宣言。待ちは本日絶好調のワンズ待ち、6-9万。
手ごたえ十分ではあったものの、喜多本部長がおっしゃるようにイケイケな状態ではなく、無我夢中の心境。9万がたまたま一発で手元にやってきてくれて6,000オール。
一歩間違っていれば…大した思慮もなく、2枚目の7ピンを河に並べていたら。
私の手には北海道最強位は転がり込んできただろうか?
振り返ると背筋がとても寒い。
多分、ここが本日私の在りし日の最後の姿。
以降の私はまさに修羅に入りまして、ほとんど普段の私ではありません。
いや、決勝が始まった瞬間から精神状態はもう極限状態だったと思います。
しかし、見れば見るほど私の姿は情けないの一言。
反省会もしやすくなりましたけど、見るに堪えないとはまさにこのこと。
勝ってしまったのが私で申し訳なく思います。
ただ、そうもいっていられないので。
ここまで来たからには、北海道で麻雀最強戦に参加されたすべての皆様の思いをしっかり胸にしまって、全国の猛者と打ち合ってきたいと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?