店舗予選を勝ちあがりました。
麻雀最強戦2023の地方予選も中盤戦。
私は今年4回目の予選でなんとか北海道最強位決定戦のチケットを手に入れることが出来ました。
とはいえ、都合12分の1の店舗予選を突破するのは本当に難しく、今年はその難しさを痛感することになりました。
というのも、ここ数年の店舗予選の成績が以下のとおりで、
2020 一発クリア
2021 北海道最強位シード
2022 一発クリア
2023 4回目でやっとこさ
ライバルたちが目の前で勝ち上がっていく姿を祝いながらも、勝てないことに焦りを感じていました。
とにかく強い。
いや、強くなったんだろうな、と。
差が開いていく一方の地力をどう埋めるべきか、日々暗中模索し続けていました。
勝ち上がりの原動力
勝ち上がりに対して大きな力となったのは、直前にお会いした望月雅継プロと様々なお話が出来たこと。
それから、2020年に東京で対戦した元北関東最強位の堀田さんとの再会。
どちらも、麻雀に向き合うことに対して改めて熱を上げられる出来事で、
「しっかりしないとイカン」
と、改めて背筋が伸びた次第です。
そしてもう一つは、冒頭の写真にあるお守り。
第28期麻雀マスターズのチャンピオンである真光祐尚プロからある時にお授けいただいたお守りです。
お守りのご利益はもちろんですが、私にとって嬉しかったのは真光プロの気持ち。
「がんばってくださいね」
と、応援していただいたその気持ちが嬉しくて、
「自分一人で戦っているんじゃないんだ」
と心の支えになりました。
しかし。
とりあえずの結果が得られてほっとしている気持ちはありながら、昨日の決勝戦は様々なミスが混戦を生んだ薄氷を踏む様な勝ち方。
反省点は山ほどあって、決して「勝った!」と喜べるものではありません。
その気持ちは一夜明けてさらに強くなっていて、自分の弱さや至らなさを痛感しています。
さらに気が重いのは、すでに勝ち上がっている選手の顔ぶれ。
いずれ劣らぬ強敵揃いで、昨年までのラインナップとは一線を画す雰囲気がすでに漂っています。
この中で一席を担うことが出来る栄誉はありながら、勝つのは容易なことではないだろうなと感じています。
北海道最強位を巡る環境の変化
この1年で北海道の麻雀最強戦を取り巻く情勢は一変しました。
2020年に私が北海道最強位を獲った頃とは、環境がまるで違うのです。
まずは、安藤りなプロが中心となって始まった「麻雀最強戦練習会」の存在が非常に大きいと思います。
これは、毎週金曜日にハートランド札幌店の5階で開かれているもので、「半荘3回戦で上位8人に残る」という店舗予選の疑似練習がテーマとなっています。
3回戦のポイントマネジメントって、私にとっては独自の方法論があって、それを知っているかどうかだけで突破率が大きく変化するのではないかというほどの「企業秘密」的なものなのです。
それを体に叩きこむために、普段の麻雀から「3回戦の戦い方」を意識しているのですが、この練習会はそれを広く世に知らしめてしまったように思います。
練習会に出さえすれば、そのトレーニングが出来てしまうのは、プレイヤーのレベルをそれだけで大きく引き上げることに寄与していると私は考えます。
さらにこの練習会には、札幌の競技麻雀界で名の知れたプレイヤーが何人も参加しています。
そういったプレイヤーが多い日は、卓組によって非常にレベルの高いやり取りが展開されることもあって、1ゲームが10ゲーム分にもなるような経験値を積むことも出来ます。
そういうこともって、総じて参加者の地力が向上していることは間違いありません。
そもそも、北海道の麻雀最強戦の生き字引である喜多清貴プロと、人気実力ともに女流のトップクラスに君臨する安藤りなプロが積極的に卓の中に飛び込んでいますから、それだけでも打ち手の平均レベルは高くなるのは当たり前ですよね。
今までは私が個人的に行って他のプレイヤーに差をつけてきたトレーニングが白日の下に晒されることによって、トレーニングの方法論がわからなかったプレイヤーの実力が一気に引き上げられたように感じます。
ということで、北海道のプレイヤーのレベルを引き上げることに寄与している練習会の意義たるや、ものすごいものがあることはお分かりいただけるかと思います。
念のため書いておきますが、私はこの練習会があったがために自分の勝ち上がりが難しくなったなどと考えているわけではありません。
私はいままでこういう場がなかったから個人的にトレーニング方法を考えて苦労していたので、練習会が私自身のレベルアップにも繋がっているのですよね。だから、今回私がチケットを手に入れられたのは、この練習会の存在と、ここに集う打ち手のおかげと心から感謝しています。
コンディションの維持は可能なのか?
10月1日に行われる北海道最強位決定戦に向けて、コンディションをどうやって維持するか。
首尾よくチケットを手にできたは良いとして、これからの課題は実に複雑で難しいのです。
2週間ほど前から、私の運気はかなり高いところにあることを実感していました。
特に、昨日の予選前日に行われた練習会では久々の3連勝をマーク。
熾烈な首位争いを制して7月の月間最多得点者になりました。
前日に整いすぎるとあまり良いことがない。
これは、今までの経験から私が感じることだったのですが、3連勝の仕方が勢いに任せてもぎ取った大勝ではなくて、押し引きがかみ合って勝てたものだったので、特に不安はありませんでした。
この調子で力を抜いて打てたら大丈夫。
当日は落ち着いて臨むことが出来ました。
唯一やったことと言えば、いつものゲン担ぎとルーティンワークくらい。
大急ぎで金曜に着たTシャツを洗濯して当日の勝負服としたこと。
当日は、卓に着くまで麻雀のことを一切考えずに過ごすこと。
地下鉄を降りてから、歩く道順を同じにすること。
そうそう、一番大事なのは、東1局の配牌をもらう前。
「今日は卓の中で自分が一番ツイているんだぁ。」
と信じ切ること。
悲観的な精神状態では麻雀の神様が微笑んでくれていることに気づかず、天から垂れてくる蜘蛛の糸が見えなくなってしまいます。
そうならないように、点数的に何のしがらみもない初めの1局は、心を澄ませて牌と向き合うことが出来るかどうか…自分を計りながら卓に向かっています。
昨日はそれがいつもよりも少しだけできたかなと思います。
話が逸れましたが、10月までこのコンディションが維持できるか否か。
さぁ、どうなんでしょう(笑)。
そんなこと、出来るのでしょうか?
ただ一つ言えるのは、チケットを手に入れたからと言って、特別な何かを始める道理はないということです。
今日まで、これが最善だと思ってやってきたトレーニングや麻雀に対する考え方があるわけで、あとはそれを一つずつ積み上げていくことしか自分にできることはありません。
運気のお手伝いで整ったと感じるものを、「自力」として血や肉にすることが出来れば良いわけで、そのための努力を続ければ良い、と。
今年は苦労した分だけ手応えがあって、反省点も多く見出せるようになりました。
引き続き練習会に参加してウイークポイントを解消しつつ、心穏やかに10月を迎えたいと思います。
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