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実況の神様

日曜の昼。

仕事の合間、昼食を取りながらぼんやりとスマートフォンを眺めていました。

すると、YouTubeのタイムラインにこの映像が流れてきたのです。

古舘伊知郎さんのチャンネルに、日吉辰哉プロが出演していました。

僕にとって、古館さんは神様みたいな人。

古くは新日本プロレスの実況。
プロレスラーに蹴られ殴られ、リングサイドでぐっちゃぐちゃにされながらもマイクを離さなかった姿に、子どもながら目を輝かせて毎週観ていました。

そして、なんといっても僕が一番好きだったのはF1グランプリの実況。
当時はアイルトン・セナ、アラン・プロスト、ネルソン・ピケ、そして若き頃のミハエル・シューマッハ…といったスーパースターが何人もいたモータースポーツの黄金期。

僕のような素人にとってレースとは、追い越したとか、クラッシュしたとかくらいしか見る物がないもの。
しかし、古館さんは興味を損ねないようにと様々な工夫をして映像に色を付けました。
その「古館マジック」に魅了され、僕は一時期モータースポーツにハマっていました。

古館さんは実況もすごいけど、この選手らに「通り名」をつけたことがまず凄い。

プロレスファンなら誰もが知っているレスラー、アンドレ・ザ・ジャイアントに「人間山脈」とつけたのは古館さん。
その2メートル20センチを超える巨体がリングを動き回る様を「ひとり民族大移動」って、誰が思いつきますか?
僕はテレビから発せられる古館さんの言葉選びのセンスに心底陶酔したものでした。

F1ではやはり、
「音速の貴公子」アイルトン・セナ
でしょう。
そして、この「音速の貴公子」は、僕が愛する最強の逃げ馬「サイレンススズカ」の異名でもあります。

ひとつの世界にとどまらず、古館さんの「言葉」は、場所を超え、時を超えて、様々なところに根付いていますよね。

その古館さんが、麻雀卓を前にして座っていて。
そして、傍らには日吉辰哉プロ。
お互いに実況者として感じているシンパシーを語り合っているのです。

この二人が同じ画面の中にいるなんて…。
もうなんだかグッときちゃって、盛り付けたカレーが冷めるくらいに見入ってしまいました。

麻雀がこれまでのダーティなイメージから離れて、明るい未来へ向かっている。

そんなことを感じずにはいられない映像です。

とにかく素晴らしい対談だったので、ぜひご覧ください。

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