北海道パ酒ポートの旅9 旭川市 男山&高砂酒造 前編
パ酒ポート。それは北海道内の酒蔵やワイナリー、ビール工場などをめぐる大人のスタンプラリー。
2020-2021版パ酒ポートの参加製造所は17施設。前回までで集めたスタンプは11となっています。
2020年の10月も後半となり、なかなか車での遠出も不安になってくる時期。そのため、この土曜日に旭川の酒蔵に行ってみることにしました。
ただ旭川にはパ酒ポートの参加施設が2つあり、せっかく2軒行くならばそれぞれでお酒も買いたい。お酒を買うならば試飲もしたい。かと言って公共交通機関を使っていくのはけっこうしんどい。
そう言えば近所の飲み仲間の「ゆういちさん(40代中盤)」が、今度の土曜日は仕事が休みだと言っていたのを思い出しました。そこで早速電話。
しかし「ゆういちさん」も酒好き男なので「僕は試飲をするから、あなた運転しなさい」とも言いづらい。そこで
僕「何を言ってるんだ?!しんこ焼きだよ! し・ん・こ・や・き!!」
ゆういちさん「ん〜、聞いたことないなぁ」
僕「じゃあご馳走するから、車出してくれ」
ゆういちさん「いいともさ」
しめしめ。
と言うことで、土曜日の朝ゆういちさんの運転で旭川へ。
国道12号線、日本一長い直線道路をひた走り(本当にずっとまっすぐです)
お昼過ぎに旭川に到着。そこで
ゆういちさん「いいよ、協力するよ」
僕「そうかい?すまないねぇ。それじゃあ2軒寄ってくれ」
ゆういちさん「....。」
男山酒造り資料館
まず最初にやって来ましたのは、言わずと知れた銘酒「男山」の酒造り資料館。
「男山」350年の歴史とともに、酒造り文化を伝える資料館となっています。
資料館前では「男山」の仕込み水を無料開放しており
自由に汲んで持ち帰ることができます。大きなペットボトルを何本も抱えて、ひっきりなしに人が訪れていました。
入口を入って、まずは3階へ。
3階は様々な桶を中心とした、昔の酒造りの道具が展示されています。製造工程などを解説したVTRを観た後2階へ。
2階には「男山」の由来と存在を裏付ける歴史的資料が展示されています。また
工場内を見学できたり
資料館を訪れた著名人のサインなんかも。
そして1階へ。
1階は売店になっていて
季節限定のお酒や
資料館限定のお酒も売られています。奥には
試飲コーナーもあります。
僕が試飲コーナーで試飲をしている間、ゆういちさんがやたらと熱心に何かを見つめている
また高い日本酒でも買おうかどうか悩んでいるのかと思ったら
Tシャツ⁈
最後に売店のレジでパ酒ポートの12個目のスタンプを押していただき資料館を後にしました。
新子焼き
それじゃあお昼ご飯に「新子焼き」を食べに行きましょうと立ち寄ったのが
昭和25年創業「焼鳥専門 ぎんねこ」さん。
「新子焼き」って鳥の半身を醤油ベースのタレを絡めて焼くもののことだと思ってたんですが、正確には「若鶏の手羽を含む骨付き半身を素焼きした料理」のことを言うらしいです。(タレの有無ではないんですね)
「ぎんねこ」さんで新子焼きを注文したら「味付けはタレですか?塩ですか?うちでは半分ずつ両方味わえる『食べ比べ』がお勧めです」と言われたので、「食べ比べ」を注文。焼き上がるのに約30分、出てきたのが
写真では大きさが分かりづらいのですが、それぞれの大きさはだいたい大人の男性の手のひらを広げたくらいの大きさ。「食べ比べ」なので半分になっていますが、「タレ」か「塩」なら一枚で出てくるので、隣に座っていた旅行者と思われるお客さんも「うわっ!」って言ってました。
写真を撮った後(注文の際に「焼き上がったら写真撮りますか?」って聞いてくれる)、食べやすいように切り分けてくれます。
半身を丸ごと炭火で焼いているので肉汁が閉じ込められ、肉がジューシー。塩も美味しいが、継ぎ足し使っていると言うタレがまた旨い。
ゆういちさんに言わせると「肉ももちろん旨いが、このタレがすごく旨い
と言っていました。(ちなみに「タレごはん」はメニューにありません。あくまでも例え話です。あしからず)
ちなみに「新子焼き」の名前の由来は、出世魚であるコノシロの幼魚をシンコ(新子)と呼ぶことから、若鶏を同様の意味で「新子」とし、それを焼くので「新子焼き」という名前が広がったそうです。(諸説あり)
お腹もいっぱいになり、すっかり満足して店を出た後「まだ時間も早いからお茶でも飲みに行きますか」と言う話になりました。
それならば、以前から旭川に行ったら一度は行ってみたいと思っていた「喫茶めるし」さんへ行くことに。
後編へ続く。
ぎんねこさんで次回使える100円券をいただきました。いつかまたお伺いしたいと思ってます。