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ざとういちのあつたむら(いしかりしあつたく)
水彩画  P12号 縦455×横606 2016制作



厚田村は札幌と隣接する石狩市の北部にあった村です。
平成の合併で、石狩市厚田区となりました。

日本海を石狩・厚田・浜益・増毛・留萌・小平と北上するのは、江戸の末期から明治に鰊(ニシン)が辿った沿岸の町や村です。

厚田の漁港では今でも朝市が開かれています。
その日水揚げされた魚が売られるので、土日ともなれば札幌や近隣の町からも訪れる人気漁港です。

この絵は、厚田の漁港の賑わいを描いたものです。

明治の初めのころの「厚田村」に、幕末彰義隊に参加し箱館戦争に敗れ、捕虜となり釈放された梅谷十次郎(通称斉藤鉄太郎又は鉄五郎)がたどり着きました。


その後、子母澤寛の祖父となる男です。
子母澤寛(しぼさわかん)とは、映画の人気シリーズとなった「座頭市」の原作者であり、三岸節子(画家)の夫・三岸好太郎(画家)の異父兄になります。

座頭市 原作 子母沢 寛

この小さな漁村ですが、4人の偉人を輩出しています。
司馬遼太郎も訪れて「街道をゆくー北海道の諸道」に書いており、村に入る道のりを見事な文章で表現しています。

南に向いた丘から 油絵 F8 ベニヤ 縦380×横455 2014制作

この絵は、子母澤寛のふるさと三部作の中「南に向いた丘」からを描いたものです。

この丘は、現在、道の駅石狩「アイロード厚田」となっています。

厚田村は私も何度も訪れており「厚田村から」と題して連載で書いています。興味のある方は下記を開いてみてください。


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