冬の支笏湖(千歳市)
ふゆのしこつこ(ちとせし)
油絵 F3 キャンパス 横273×縦220 2015制作
日本国内で名前を付けられた山は18,032あるといいます。
このうち北海道には1,281山というので、他の都府県の追随を許しません。
まあ~、それだけ広いということです。
絵に描いた山は支笏湖にある風不死岳(ふっぷしだけ)、左が樽前山(たるまえざん)です。
「ふっぷし」は当て字で、アイヌ語の「フップ・ウシ」と呼ばれていたもので、トドマツがたくさんあるところという意味です。
風が絶えることなく吹きすさぶ荒涼とした山頂がイメージされるので、当て字の中でも銘品といえます。
樽前山は、タオルマイからとられたものですが、原名はウフィヌプリの「燃える山」で、荒れ狂う山の意です。
1667年以降、今日まで70回以上の噴火を繰り返しています。
北海道の山は、描きごたえのある対象物です。
遠くから眺めて描くのも良いのでが、山の云われなども知りたくて北海道の山を調べています。一日一山を目標にしてきましたが、615山と約半分まできました。あと一年半はかかりそうです。
山を調べて分かったことがいろいろあります。
山の名もアイヌ語だけではありませんし、無名の山もたくさんあります。
開拓で入った人たちが、ふるさとの山を偲んで名付けた山もありました。