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手稲山(札幌市手稲区)
ていねやま(さっぽろしていねく)
油絵 F4 キャンバス 横333×縦242 2016制作
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札幌には誰でもわかる山が二つあります。
一つは藻岩山(標高531m)、もう一つは手稲山(標高1023.1m)です。
どちらも山頂にアンテナがあるので分かります。
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手稲山は別名「舟形山」とも言われています。
手稲駅前から聳え立つ山頂が船を真横にした形に見えるところからきたようです。
標高1,023mと札幌のどこからでも見ることができ、何よりも目印になるのがNHK、HBCなどの放送塔、北海道開発局無線中継所、北大雲物理観測所などが船の帆柱に見えるのが特徴です。
山名の語源はアイヌ語のタンネ・ウエン・シリ(長い・断崖)、アイヌが狩猟に入ったが険しい崖に難儀し、恐ろしい山だったという伝説からといいます。
また「手稲」という名称も、もとはアイヌ語で「濡れている処」を意味するテイネ・イから来ており、新川が開削される前は、この山から注ぐ数多くの小川が北部の平野に集中して湿地帯を構成していたためです。
手稲山は北海道の山スキー発祥の地といわれています。
1965年、三菱金属鉱業(現・三菱マテリアル)と北海道放送(HBC)が中心となってテイネオリンピアを設立。北側中腹にスキー場のほかゴルフ場と遊園地をオープンさせました。
1972年開催の札幌冬季オリンピックでは、手稲山にもアルペンスキー(回転・大回転)、リュージュ、ボブスレーの会場が置かれました。
絵は、道道82号にある「ばんけいスキー場」から描いたものです。