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自己紹介|人付き合いが苦手な僕が漁業を通じて伝えたいこと

「勉強は得意じゃないし、人付き合いも苦手だった僕が、どうして漁師になったのか?」


小学生の頃から、テストの点数はいつもクラスで下の方。友達の輪にもなかなか入れず、休み時間は体育館の隅や図書室でひっそり過ごすタイプでした。そんな僕が唯一、心を解放できたのが海でした。北海道の海沿いで育ち、朝日が水面に反射する光景を見ながら深呼吸すると、不思議と落ち着くんです。「勉強ができなくても、社交的じゃなくても、ここでなら自分らしくいられるかもしれない」そんな思いが、やがて漁師の道へと僕を導きました。


しかし、いざ漁師として働き始めると、そこには厳しい現実がありました。海水温の変化や乱獲、後継者不足に高齢化など、漁業を続けるには多くの壁が立ちはだかっています。登別市は温泉で有名ですが、漁港があることを知らない人も多く、せっかくの海の恵みが埋もれてしまっているのも事実です。僕が日々向き合っているのは、そんな“漁業の危機”そのもの。このままだと、登別に伝わる漁業の文化が途絶えてしまうかもしれない——そんな不安が胸を締めつけます。


だからこそ、僕は行動を起こそうと決めました。どこに出回ることもなく捨てられてしまいがちな“未利用魚”を活用したり、市場には並ばない珍しい魚を紹介したり、家庭でも楽しめるシンプルな調理法を提案したり。苦手だったはずの人との繋がりも、漁業の魅力を伝えるためならと、少しずつ努力しています。このnoteでは、登別の海で奮闘する漁師の日常や、まだ知られていない魚介の美味しい食べ方、そして漁業が抱える問題と向き合うリアルな姿を綴っていきます。


かつての僕のように、「海や魚のことはよくわからない」「漁業なんて敷居が高そう…」と思っている方々にも、身近に感じてもらえたら嬉しいです。読んでくださったあなたが、ちょっとでも興味を持ってくれたなら、ぜひフォローしていただけませんか? あなたと一緒に、登別の海の可能性を広げていきたい。それが、勉強も人付き合いも苦手だった僕が見つけた、生きる意味なんです。よろしくお願いします。

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