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千歳川で今季初サケに翻弄される?

ことしも千歳川に夏のサケが来る時期になりました。そろそろかなと現地を見てきました。
千歳川は、北海道の川で一番早くサケの産卵が見られる川の一つです。2019年には8月下旬の産卵を記録することができました。

8月15日の上流部の本流の水温は20度。サクラマスを目撃したものの、サケはまだ来ていませんでした。
そこで、湧水がたっぷり流れる支流の内別川と千歳川との交点を探ったところ、サケのペアが何やらいい感じになっていました。

今季はじめてのサケの観察、しかもペア。オスは、近寄ってきた別のオスをもうダッシュで追払っていました。そこでじっくり観察してみたのがこちらです。

今回観察したメスのサケは、口をパクパクさせて、ときどきあたりをくるっとまわってポジションを取り直す、いかにも「もうすぐ卵を産みます」の動作をしていました。

寄り添うオスも、頭を震わせる求愛行動と、メスの尾の部分をまたぐように体を左右に入れ替えつつ、タイミングを伺っている様子。

まさに「産卵が見られそう」な段階、のはずが...。1時間後、突然、思い出したかのように流れの中に去って行きました。

あとで考えるとこのメスには不思議な点がいくつか —

産卵床を掘る動作を一度もしなかった
腹鰭で深さを確認する腹づけの動作が一度もなかった
首をふりながら猛スピードであたりをぐるぐるまわる謎の動作2回

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今回のメスは、
「産卵しようと思ったけど、やっぱりタイミングがもう少し先」だったのか、それとも「ちょっと練習していただけで、勝手にオスとカメラマンがその気になった」のか....。

サケの世界は深いです。

2021年8月15日撮影

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