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地域おこし協力隊インタビュー vol.6

上士幌かみしほろ町】伊藤 あかりさん

上士幌町の協力隊となった経緯を教えてください。
 
前職を退職後、上士幌町の滞在型体験プログラム「MY MICHIプロジェクト」に1か月間参加したことがきっかけです。当時、上士幌町のことは詳しく知りませんでしたが、実際に暮らしてみると、人との距離感が心地よく、また、自然豊かな環境が好きになり、すっかり上士幌町のファンになりました。また、以前から子どもと密に触れあえる仕事がしたいと考えていたため、子育て支援に力を入れている上士幌町ではそれが叶えられると思い、移住を決断しました。

千葉市出身。専門学校卒業後、医療事務として千葉県内の小児科病院に勤める。退職後、上士幌町の「MY MICHIプロジェクト」に参加し、2021年12月より地域おこし協力隊として上士幌町認定こども園「ほろん」で幼児教育支援コーディネーターに従事。

活動内容について教えてください。
 
上士幌町認定こども園「ほろん」で、幼児教育支援コーディネーターとして子どもたちと地域の方との交流と国際交流の促進を担当しています。子どもたちの人間性を育む目的で、アメリカやタイとオンラインで繋いで交流するイベントを企画・運営しました。他にも、上士幌町は牧場が多く、技能実習生が多い地域性を生かし、ベトナム人の方とベトナム料理を一緒に食べて交流するイベントを開催しました。母国から離れて暮らす実習生の皆さんにも、同じ町民として外に出て楽しむ機会を創出できればという想いもありました。

手応えや、やりがいを感じていることを教えてください。
 
元々、子どもたちは、こども園内にいるアメリカ人の国際交流推進員との交流はありましたが、他の外国籍の町民とのふれあいがなかったため、調整や運営に苦労しましたが、ベトナム人実習生の方々との交流イベントで、子どもたちや町民の皆さんから嬉しい反応があったときは大変やりがいを感じました。また、最近、園内でけん玉が流行ったので、地域の得意な方にけん玉を教えてもらうイベントを開催しました。これも大変盛り上がって嬉しかったです。

ベトナムから来た教育実習生と園の子どもたちとベトナム料理を一緒に作って食べるイベントの様子。

協力隊の活動を通して感じている上士幌町の魅力を教えてください。
 
町がコンパクトなので、やりたいことを素早く実現できます。「こんなことやりたい」と口に出すと、すぐに「こんな人がいるよ」と紹介される「人と人とのつながりの深さ」があると思います。
 また、頼ったら全力で応えてくれますが、干渉はしすぎないという適度な距離感も心地いいと感じています。 
 他にも、外遊びをしているときに見える山々や気球が飛ぶ景色も好きです。移住してから釣りや温泉、冬はスノーシューを履いてのお散歩など趣味が増え、プライベートも楽しんでいるので、上士幌町に来て100%良かったと思っています。

協力隊の任期終了後にやりたいことについて教えてください。
 
子どもたちの人間性を育むためにも、今までやってきた取組を継続することが大事と考えており、引き続き関わっていきたいです。また、例えば、造形活動(アート活動)ができる機会を作るなど、様々な個性を持つ子ども達が輝けるような場所を作りたいと思っています。

アメリカの交流推進員が帰国した際に、現地と園の子どもたちをオンラインで繋ぎ、アメリカの暮らしを紹介してもらった様子。

この記事は、「創る」第27号発行時点(令和6年3月時点)の内容です。