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地域おこし協力隊インタビュー vol.1

【森町】木村 一夢さん 小川 航輝さん

森町の協力隊となった経緯を教えてください。
(木村)専門学校時代はクラフトデザインを専攻していて、木工も学んでいました。卒業後も木工のデザイン製作をしていて、専門学校時代にお世話になった先生を通じて、森町から林業をPRする協力隊募集のお話を聞いたのがきっかけです。今後も続けたかったので半年後に森町の協力隊となりました。
(小川) 前職は建築会社に勤めており、そこで木材加工の機械を運用管理していました。森町の材木店で機械の運用について見学した際、担当者の方から、森町役場を紹介いただき、そこで協力隊員のお誘いを受けました。森町の林業の取組に興味を持って、お誘いを受けた一年後に森町の協力隊となりました。

木村一夢さん(右)専門学校でクラフトデザインを専攻。令和3年11月から活動開始。
小川航輝さん(左)大学で建築を専攻。令和5年2月から活動開始。

現在の業務内容について教えてください。
(木村) 現在は道産木材の魅力をPRしたり、道産木材を使った製品開発をしています。また、昨年木育マイスターの資格を取得したので、木育活動にも取り組んでいます。
(小川) 森町で木製カヌーを製作している方がいるので、その方の下でカヌー作りを勉強しています。ゆくゆくは道産木材で作ったカヌーを起爆剤とし、カヌー体験などのアクティビティを整備し、森町に滞在する意義を生み出したいと考えています。

木村さんがクラフトデザインの知識をいかし、杉の木で作成したアクセサリーとボールペン。木に樹脂を染みこませ長く愛用してもらう工夫を施している。

今後、任期中にどのような活動をしていきたいか教えてください。
(木村) 任期終了がだんだん近づいていますが、現在は協力隊の業務をやりながら、色々なプロジェクトに携わっています。活動範囲をより広げ、今後も北海道の木を使った製品作りをしていきたいです。個人的ではありますが、サウナを作ってみたいです。
(小川) 町内で一次産業に携わっている方々と交流する機会があるのですが、異なる業種の方と関わることで、新しい仕事が生まれることにやりがいを感じています。自分は建築を専攻していたので、そのスキルを還元していきたいです。

協力隊の活動を通して感じている町の魅力を教えてください。
(木村) 町の人たちはオープンな方ばかりで、協力隊を快く受け入れてくれるので、人の繋がりが非常に濃密だなと感じました。今いただいている仕事も、人づてで紹介してもらったりしているので、何事も人との繋がりが大事だと感じました。
(小川) 町の人たちがすごく魅力的で、自分のような協力隊の活動をすごく応援してくれるので、色々な方の支えや応援があって、協力隊活動ができているのだと実感しています。

小川さんが地元の漁業者とタッグを組んで作成した、市場に卸す魚につけるタグ。このタグを付けたことで市場での価格が上がった。

協力隊の任期終了後に森町でやりたいこと、目指したい森町の将来像について教えてください。
(木村) 今は色々な所に行って、新しいことを吸収している段階なので、一時的に町を離れるかもしれません。ですが、森町の環境は好きなので、今後も森町と繋がっていきたいと思っております。
(小川) 協力隊になってまだ半年ですが、今はやりたいことができているし、生活していてすごく心地良い場所なので、任期終了後も森町に定住して、仕事をしていきたいです。


この記事は、「創る」第25号発行時点(令和5年10月時点)の内容です。