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介護福祉事業所の人事労務戦略室 ~次世代リーダーを育てる 連載第13回 「応募が集まる求人原稿テンプレート」
こんにちは。ラボ事務局の杉田です。
今週もラボ代表及川による「介護新聞」連載企画(第13回)をお届けいたします。
第13回のテーマは「応募が集まる求人原稿テンプレート」です。
前回の記事で「知らない事業所には応募しようがない」ということをお伝えしました。
今回の内容は、みつけてもらえたその先の話です。数ある求人の中から自社求人を見つけてもらい原稿を見てもらえたとしても、その内容で魅力付けができなければ結局は元の木阿弥です。
「応募したい!」と思ってもらえるような魅力的な原稿づくりを意識していらっしゃるでしょうか。求人広告会社にまかせっきりにしていませんか?
Indeedを拝見していると、未だに募集要項のみを記載したエクセル表のような求人原稿をよく目にします。
家電製品の広告を想像してみてください。「製品スペック」しか表示されていない広告を見て欲しいと思うでしょうか?スペック表示は大抵箱の裏面の隅に小さく書いてあるものですよね。どの広告でも大きく伝えているのは「この製品を使うことでどんな新しい価値が得られるか」だと思います。
求人広告も同じです。要項の記載ももちろん必要ですが、本当に伝えるべきは「自社ではどんな働き方が実現できるか」ということではないでしょうか。それを伝えるためにターゲットを明確にし、具体的に書いていく必要があるのです。
求人原稿に文章力は必要ありません。本記事で紹介しているテンプレートを参考に、ぜひ自社求人を見直してみてください。
介護福祉事業所の人事労務戦略室 ~次世代リーダーを育てる‼
連載第13回「応募が集まる求人原稿テンプレート」
「求職者目線で、欲しい人材の心をつかむ求人原稿を書いてください」と言われたところで、いきなりは書けないと思います。そこで、求人原稿を書いたことのない方でも書けるテンプレートをご紹介します。
私が所属する一般社団法人採用定着支援協会が考案した「STARS」©と呼ばれる「求人原稿作成テンプレート」です。
STARSは、
「S」職種
「T」ターゲット
「A」アカウント(説明)
「R」理由
「S」詳細(募集要項)
で構成された求人原稿を書く際の「型」になります。
最初の「S」職種は、きわめて大事です。なぜなら、求人原稿は「職種」がWeb求人検索エンジンの検索結果一覧に表示されるため、職種をどのように書くかで、検索結果に表示される回数が変わり、求人の詳細情報を見てくれる人の数も変わってくるからです。ケアマネの場合「介護支援専門員」「主任ケアマネ」「居宅ケアマネ」などWeb求人検索エンジンで検索してみて、同業他社の職種名を参考にするのも良いでしょう。
「T」ターゲットは、「この職種に合う方はこういった人ですよ」を記載します。 コロナ禍前は「とにかく人を集めなければ!」と、「未経験歓迎」「経験不問」といったキーワードが飛び交っていました。しかし、このように間口を広げ、たくさんの応募を集めようとするのではなく、「あえてしぼった方が良い人を採れた」という声を耳にします。間口を広げても事業所にミスマッチな人しか集まらず、結局、早期離職されてしまう可能性が高いからです。
経験についてはある程度目をつぶり、「自社に合うかどうか」といった価値観の部分でフィルターをかける方法もあります。例えば、「日本ハムファイターズのファンが多く、月1回は事業所職員で球場まで応援に行きます」といった趣味軸で絞っても良いですし、事業所職員が支援で大事にしている考え方で絞っても良いでしょう。
とにかく大事なことは、「自社にフィットする人材はどういう人なのか」ということをきっちりと把握した上、求人原稿に「自社に合う人はこういう人です」ということを明記することです。
「A」アカウントは、「この職種になぜターゲットの方が合うのか」を示す部分になります。「今回の募集はオープニング職員のため、ゼロから一緒にサービスを作りあげたい人(積極的にアイデアをだしたい人)におすすめです」など。
「R」理由では、先ほどの「A」と関連付けてもよいですし、全く違うことでも構わないので、今回の求人がターゲットに勧められる具体的な理由を3つ挙げましょう。「仕事の3つのポイント(メリット・魅力)は次の通りです。 1つ目は○○○○。もう少しわかりやすく説明すると○○○○ということです。以下、2つ目と3つ目の理由を説明。
ここまでで求人原稿の上部は完成します。次に書くのは求人原稿の下部になります。ここでは、「S」(詳細)として、募集要項を書いていきます。大事なことはとにかく具体的に書くこと。給料の表記を「委細詳細は面談で」といってぼやかすと、求職者の人は「なんだこれ、怪しいな」と候補から外してしまいます。
くり返しになりますが、今は「人手不足」の時代です。具体的に働くイメージのできない求人原稿では「よくわからないから、ここはパス」と応募してもらえません。求職者が疑問や不安を感じないよう、募集要項を徹底的に詳しく書きましょう。
入職後の実績値も記載しておくと良いでしょう。「入職後5年目で年収380万円が目安」といった表記になります。入社数年後の道筋を示しておくことで求職者がキャリアビジョンをイメージでき、応募につながりやすくなります。「年間休日」「有給の使用状況」ほか「懇親会の頻度」なども具体的に記載しておきましょう。
休暇や福利厚生情報も細かく記載しておくことで、求職者が職場をイメージをしやすくなり、応募につながります。ネット上で求人を探す時代だからこそ、細かすぎるくらい情報を伝えないと、求職者に動いてもらえません。
http://wwu.phoenix-c.or.jp/~medim/kaigo/2023/202304kaigo/kaigo20230421.html
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今週もご訪問いただきありがとうございました!
また次回、第14回の記事でお会いしましょう!
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