この夏、最高の出会い。最高のライバル。
7月の終わりから8月の始めにかけて行われたインターハイで私はまた1人友達が増えた。
生まれも話す言葉も違う、ケニア人の友達。
1500m決勝の招集場所。
そこに1人の選手が入ってきた。
身長が高く、頭も小さい。肢体もすらりとしている。
皆が2度見するほど、ひときわスタイルがいい選手。
その選手が、
倉敷高校2年生 Janet Chepkoech!☆(ジャネット・ジェプコエチ)
何人かの留学生とはこれまでの大会で戦った事はあったが、彼女とはインターハイが初めて一緒に走るレースだった。
私はあまり自分以外の選手の分析をするタイプではないため、
彼女がどのくらいのタイムで走るのか知らなかった。
-女子1500m決勝スタート-
レースは自分の走りのことでいっぱいいっぱいで先頭が誰なのか、私は今何位なのか、
そんなことは考えもせず、ただひたすら必死に走った。
ゴール直後。
自己ベストが出て喜ぶ私の目に入ったのは、
報道陣に囲まれて笑顔でカメラに向かって手を上げるジャネット。
やっぱりあの子が優勝か!!タイムも速い、、。
本当にあの日は暑くてアップするだけでもフラフラになるくらいだった。
その中で、4分7秒。強い。それしかなかった。
表彰式の控え室。
皆で表彰の時にするポーズを決めた。
結果私の考えた博多ラーメン🍜が採用。(笑)
ジャネットはケラケラ笑っていた。
「力強い走り」と「ゴール後の笑顔」のギャップにやられた。めっちゃ可愛いじゃんこの子(⸝⸝- -⸝⸝)♡
仲良くなりたくて話しかけた。
ジャネットは2年生だからまだ上手に日本語は話せないけど、
私の日本語と、下手くそな英語を笑顔で聞いてくれた。
2日後の3000m予選も同じ組で走れて、2人とも予選通過。
3日後の3000m決勝。ジャネットは、優勝。
1500mとの2冠。本当にすごい。まだ2年生😱
私は7位。2人で表彰台にまた登れた!やったね!
インターハイの後もSNSで繋がり、やり取りは続いている。
国スポの後も、ジャネットは出ていなかったけど私に、「今日のレースおめでとう」と
日本語でメッセージをくれた。本当にいい子。
私は家から車で15分しか離れていない寮に入るだけでもホームシックになって泣き続けた。
でも、ジャネットはケニアから遠く離れた日本で家族と離れて暮らしている。
言語も文化もなにもかも違う所に来て、寂しいはず。家族にはやく会いたいなと言っていた。
ジャネットに限らず、留学生は本当に偉いと思う。
1年生の子は英語しか通じないことが多いけど、3年生にもなるとみんな日本語ペラペラ。
方言まで習得している子もいた。(笑)
日本語の勉強に、陸上に、本当に凄い。尊敬する。
インターハイ1500mの後、たくさんの大人に言われた。
「留学生は別と考えろ。日本人1位凄いやん!」
私もその時は留学生に勝とうとも勝てるとも思っていなかったし、日本人1位で大満足していた。
けど、ジャネットと友達になって考え方が変わった。
「留学生だから」「留学生には勝てない」とかは、
言ってほしくない。
もちろんまだ今は、実力に差があることは自分がいちばん分かっている。
でも、私たちが頑張っているように、留学生のみんなも頑張っている。いや、私たちよりも辛いと思う。寂しいと思う。大変だと思う。
私はいま留学生も自分のライバルだと思っているし、留学生にも負けたくないと思っている。
だからこそ、国スポは本気で優勝を狙いに行った。
負けたのは自分の力不足。留学生が強いからだとは思っていない。はじめて負けて悔しいと思えた。
いつかジャネットと同じ試合に出て、次こそは私が先にゴールしたい。
そのためにこれからも陸上を頑張りたい。
Let's both work towards our dreams! 🔥Janet is the best competitor and the best friend I've ever had.😌😌
ジャネットは来年3年生。
みなさん来年も応援よろしくお願いします!