手と手とアロマ
10月17日。
蔵カフェをスタッフまいまいとまゆちゃんにお任せして、テルミは出雲と奥出雲へ。
きっかけは町立奥出雲病院さまの医師からのご依頼。
院内の看護師、介護士、作業療法士などの方々を対象にアロマセラピー講座をご要望いただいたのが昨年のこと。
それに引き続き、今年もご依頼いただきました。
病院で、医療者が代替療法、補完療法と言われるアロマセラピーを取り入れてくださるのはとても嬉しいことです。
受講だけに留まらず、この1年ちゃんと活かしてくださり、昨年納品した精油やキャリアオイルなども消費して、今回新たにご注文させていただいたほど。
医療者がそういうケアを理解して、
医療にプラスαで取り入れてくださることは、患者さんにとって癒しや安心に繋がるだけでなく、医療ケアの効果増幅になると思います。
今年は昨年よりもたくさんの方が参加してくださり、より実践に繋がる実習を体験してくださいました。
アロマは一つのツール。
なくてはならないものではありません。
でも、ケアの中で、あるとより良いツール。
その効果は、リラックス、覚醒、
痛みの緩和、呼吸器系へのサポート、抗菌、血糖値や血圧のコントロールなどなど、挙げればキリがありません。
禁忌も理解して、ちゃんと使えば強力なサポートツールになり得ます。
さらに、アロマをどんな意識で使うか、どんな『手』で使うか、それはアロマを知ることと同時に大切なことです。
そんなことを、奥出雲病院に行く前の午後、
出雲大社の近く、『tetote』さんでワークショップさせていただきました。
tetoteさんのこと
主宰はせつこさん。
4年前までお隣の島である隠岐の島町に住んでおられました。
ベビーマッサージの講師などもされていたせつこさんが、何がきっかけで蔵の講座を受講してくれることになったのか覚えていないのですが、
もう出雲へのお引越しも決まっていた真冬の1月から3ヶ月間、冬の荒れた海を越え、
なんなら乳飲み子を背負ってほぼ毎週、通ってくださったのでした。
彼女にディプロマを授与する時、私が伝えたのは、
「ちゃんと元取ってね」
これ、言葉は誤解招くかもしれませんが(笑)、大事なことなのです。
決して安くはない受講料。それはお互いが“本気で”取り組みたいから。
受ける方のそれなりの覚悟と決心、
受け渡す方のこれまでの経験と学び、本気と熱意、
それらをお互いが交換するための対価です。
それとは別に当然交通費、小さい子どもさんがいればそこに費やすエネルギーと時間。
それらは、決して安易なものではないはず。
受けて身につけて、そのままにして欲しくないのです。
ちゃんと使ってほしい。そして必要な人に届けてほしい。
その思いを言葉にしたのです。
私の思惑通り(?)、同じく関西人の彼女の魂にしっかり火がついた模様(笑)
出雲に引越してから程なく、せつこさんはご自身の経験からの思いを活かして、
ママと子どものためのホームケア教室『tetote』をOpenされました。
私は、昨年の奥出雲病院の講座の時に初めてtetoteさんにもお邪魔してお話会を開催させていただいたのですが、
集まってくださった皆さんがせつこさんを信頼し、その場所にとても助けられていることがよくわかりました。
蔵から始まったご縁がこうして広がり、
助けられている人が増えていること、
本当に嬉しく思います。
そして、今日開催させていただいたのは、
「より深く繋がるタッチ」というテーマ。
“ふれる”ということがどういうことで、ふれる時の意識のあり方、ふれ方で起こる反応が変わること、そんなことを体感してもらいました。
「日本の国、変わるで。マジで」
せつこ節(笑)
いや、でも。
そうなんです。
伝えたいのはそのこと。
一人一人が調って、調った手でふれることが日常的に出来たら。
みんな調って、みんな穏やかに、やさしくなれます。
私が見ているのはそんな未来。
誰かを「癒してあげたい」の前に、一人一人、自分が調うことが大切なんです。
そして、tetoteのような場所があちこちにできるといいですね。
明日と明後日はtetoteさんで私のケアを体験してもらいます。限られた人数しかできませんが、
一人一人の“身体の叡智”に気づいてもらえるといいなと思います。
(ふれること、からだのこと、意識のこと、瞑想、
気づきのスイッチを入れる講座、お話会など、ご依頼あれば開催します)
余談ですが。
留守を守ってくれているスタッフたちが可愛すぎてきゅんきゅんしました🤣